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女神の乳房 第16話

2008/03/30 21:01 



 重い目覚めだった。一晩眠ったはずなのだが、まるでさっきまで激しい運動をしていたような疲労感がある。
(なんて夢なの……)
 なかなか起き上がれず、しばらくベッドの中でぼんやりとしていた。
 昨日の電話の事を考えると憂鬱になり、ますますベッドから出るのが嫌になる。警察に行く事も考えたが、あの男から目に見える形で脅迫されたわけでもない。手紙も破り捨ててしまった。まして自分の過去のことが知られれば破滅につながる危険もある。裕美子は何よりもそれを恐れていたのだ。それだけは何としても避けなければならない。
(電話の感じからすると、そんなに悪い人じゃないかも……)
 努めて相手のことを好意的に解釈しようとした。そう思うことで、少しは楽になるからだ。
(わたしが抱かれれば済む話なんだわ……。それであの男が満足するなら、それも仕方ないのかもしれない……。でも一度だけっていう保証はない……)
 朝日が眩しいとしか思えない自分が嫌になった。
(だけど……、やっぱり一度は会わなくちゃいけない……)

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 胸の中に鉛を抱え込んだように鬱々として午前中を過ごし、約束の時間が近づいていた。食欲も湧かず、朝から何も食べていない。好きな紅茶も口にできず、こんな状態が続けば倒れてしまいそうだった。それでもいつも通りの家事をこなし、電話機を見つめながら待った。いつ鳴るかとビクビクしながら待つのは苦痛だったが、何も手につかないのだ。死刑執行を待つ囚人はこんな心境なのだろうか、裕美子は思った。
 ベルが鳴った。普段は耳に心地よい電子音なのだが、この時ばかりは非常ベルのように感じられた。息を呑み、たじろぎながら裕美子は受話器を取った。
「小笠原でございます」
 少し声がかすれた。
「奥様」
 低い声が響く。やはり声を作っているのだろう、昨日と少し感じが違う。
「貴女のお答えを」
 無駄な言葉をはさまず、単刀直入に切り込んでくる。その声には自信さえも感じられた。
「はい……」
 次の言葉が出ててこない。裕美子は受話器を持ったまま立ちつくした。
「貴女の正直な気持ちを聞かせて下さい……」
 男は少し苛立っているようだ。
「はい……」
「それは了解の返事と考えていいんですね」
 畳み込んでくる男の勢いに、裕美子は圧倒された。

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「はい……、結構です……」
「本当にいいんですね?」
「はい、あなたとお会いします……」
 口に出した瞬間、身体に溜まっていた膿がすごい勢いで流れ出ていくような気がした。喉のつっかえがとれ、すがすがしくさえもあった。
「ありがとうございます。あなたはやはりわたしの思っていたとおりの人でした。美しいだけでなく、心も広く情け深い。あなたを女神として崇拝してきたわたしは間違っていなかった」
 男は詩人のような言葉を並べて裕美子を賛美した。彼女の耳にはほとんど届いていなかった。
 明日の一時にPホテルのロビーにきて欲しい、そう言い残した男の言葉だけははっきりと聞きとることができた。
(これで良かったのだろうか?。わたしは取り返しのつかない事をしてしまったのではないか……)
 胸の奥に新たな不安が湧き出てくる。Pホテル、Pホテルと二度ほど口に出してみた。いかがわしいホテルではなく、駅前にある、むしろ高級なシティホテルだ。何度か待ち合わせで使ったことがある。
(でもこうするしかないのよ。もし断ったらどんな手段に出るか分からないもの……。相手は自宅も知ってるんだから……)
 何とか自分自身を納得させようと努力してみた。明日の午後なら大丈夫だ、夫が帰るのは明後日の
夜だから、裕美子は深くため息をついた。
(すべては明日……)




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女神の乳房 第15話

2008/03/30 00:29 



 地下室のようだ。
 打ちっ放しのコンクリートに囲まれた部屋には窓も換気口も無い。暗い室内を照らしているのは、テーブルに置かれた一つの燭台だけだった。壁と同じく床もコンクリートで敷きつめられ、そのひんやりとした感触が足の裏からつたわってくる。
 向かって左手に粗末なベッドが一つと、燭台の置かれたテーブル、そして右手側には二脚の椅子、それだけがこの部屋に備えつけられた全てだった。視線の先には鋼製の重厚なドアがあり、それが外への唯一の扉らしい。
 しだいに意識がはっきりしてくると、裕美子は自分が自由を奪われていることに気がついた。
 天井から垂れ下がる二本の鎖に両の手首を巻かれ、鉄球のついた鎖が両方の足首を捕らえていた。首には鉄輪がはめられているらしく、顔も動かせない。自分が全裸にされていると知るまでにも時間はかからなかった。
 中世ヨーロッパの拷問を受けているような姿だ。幸い、まだ身体に痛みはない。
(どうして? 何でわたしはこんなとこにいるの!)
 声を出して叫ぼうにも、首輪が喉を締め付けている。手足を動かそうとしてみたが、裕美子の力ではどうにもならない……。

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女神の乳房 第14話

2008/03/27 21:16 



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 必ず連絡するから、昨日の約束を思い出した裕美子は掃除機の手を休めた。
 会うかどうかは別にして、とりあえず渉に連絡だけはしておくべきだと思ったのだ。連絡だけでも入れておけば約束を破ったことにはならない。それに彼との糸も切らなくてすむ、そんな打算的な考えからだった。
 もう正午も近い、迷惑な時間帯ではないだろうと思って電話を取った。十回ほどコールして待ったが、渉の声を聞くこともなく事務的な留守番電話の声に変わった。もう一回だけ、と思い再び十回コールしたが結果は同じだった。
(たぶん仕事で出れないのね。やっぱりわたしたち縁がなかったんだわ)
 わずかな希望を押し込めるように受話器を置いた。再び掃除機のスイッチを入れると、裕美子を日常に戻す機械音が唸りを上げ始めた。
 その音の隙間をぬうような電話のベルが聞こえた。一瞬だけ、渉からのおり返しの連絡かと思ったが、鳴っているのは携帯ではなく家の電話であった。
 誰かしら、小首をかしげながら掃除機のスイッチを止めた。
「はい、小笠原でございます」
「奥様……でしょうか?」
 低い男の声が受話器を伝わってくる。聞き覚えのない声に嫌な予感がした。
「初めまして。先日お送りした手紙は読んでもらえましたでしょうか?」
 セリフを棒読みしているような無味乾燥な口調が裕美子の耳に響いてきた。突然の衝撃に受話器を落としそうになった。
(ついに来るべき時が来てしまった……。人生の転落の始まりが……)
 動揺を悟られぬように受話器を両手で握り締め、
「何のセールスでしょうか?」
 そうとぼけて見せるのが精一杯だ。
「セールスじゃありません。先日お送りした手紙の件ですよ。本当の事ですよ、あの手紙に書いたことは」
「どうしてうちの番号を……、知ってるんです?」
「失礼だとは思いましたが調べました」
「何が目的なんです……、あなたは……」
 膝が震え、眩暈がしてきた。部屋全体が巨大な影に覆われたようで、裕美子の目の前は真っ暗になった。
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「手紙に書いたこと……ですよ」
 低い声は自身をもって答えた。
 受話器をハンカチか何かでくるんで話しているようで、年齢も見当がつかない。感情を押し殺しているが、口調も丁寧で、からかっているようにも聞こえない。
「そんな……、どこの誰ともわからない人にお会いするわけにはいきません」
「無理は充分に承知の上です。こんな言い方はしたくないんですが……、わたしの記憶と引き換えに貴女の肉体をもらいたい、つまりこれは取引です。取引をもちかけているのがわたしで、それをどうするか判断するのが貴女なのです」
 理論整然とした口調には微塵の乱れもない。
「取引を断ったら……どうなるのです?」
「さあ……、どうでしょうか。貴女は断らないと信じていますよ、賢明な貴女なら……」
「少し考えさせていただけません?」
 混乱の中でつい言ってしまった。しまった、と思ったがすでに遅かった。今の返事で手紙の内容を認めたことになってしまう。裕美子の返事に男は間髪入れず、
「もちろんです。わたしは強要するつもりはありません。あくまで貴女ご自身の判断で結構です。でもわたしは決して貴女に害する者ではありません。それだけはお忘れなく……」
 熱のこもったしゃべりが裕美子の胸をざわつかせる。受話器を持った手にも汗が浮かんできた。
(人の身体を要求しておいて……、害する者じゃないだなんて……そんな言い方ってあるの……)
 口には出せなかった。
「それでは明日のこの時間にもう一度連絡します。その時に最後の返事を聞かせて下さい」
「ちょっと待ってください。たった……、たった一日で決めろとおっしゃるんですか? せめて一週間ぐらい……」
 必死の懇願に裕美子の声が大きくなった。知らず知らずのうちに相手の話に引き込まれているのだ。
「そうです。二十四時間でイエスかノーか決めてください。わたしには時間がないんですよ」
「……そうですか……。わかりました……。それでは明日……」
 有無を言わせぬ相手の口調に裕美子は弱々しく答えた。
「また明日連絡します」
 最後までていねいな口調で電話は切れた。ゆっくりと受話器を置くと、身体中の力が抜け、崩れるように床に座り込んでしまった。うつろな視線で部屋中を見回す。対照的に心臓は激しい鼓動を打っている。
(何なのよ、今の電話は……)
 冷静になろうと努めるものの、なかなか混乱は収まらなかった。
 過去からの恫喝者は明日までと期限を切ってきた。つまり今日中に決断しなければならないのだ。
(もう少し、もう少し時間が欲しい……。冷静に考えられる時間が……)


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女神の乳房 第13話

2008/03/24 14:55 



 朝刊を五紙ほど買ったが、どの新聞にも昨夜の出来事についての記事は載っていなかった。
 すでに会社には三日ほど欠勤すると連絡は入れていた。入社して約一年半になるが、休業日以外に休んだのは初めてだった。世話になった叔父が急病で入院した、勤務態度の良かった裕美子の言葉だけに上司はすぐに納得してくれたのだ。
 午前中はテレビのニュース番組を見て過ごしたが、こちらも事件については少しもふれていなかった。
 不安と焦燥の入り混じったまま、ベッドに横になる。座っているだけでも体力が消耗していくようだ。
 今朝も三回渉から電話が入っていた。
「昨日は僕が悪かった。謝るから連絡して欲しい」
 昨夜の分から数えると、七、八回はかかってきているだろう。だが裕美子は連絡するつもりはなかった。昨日の一件で渉が嫌いになったわけではなく、とても人と話す心の余裕がないというのが正直なところだ。
(あの男が死んでたら渉だってわたしを見放すだろう……。どうせわたしたちはもう終わり。わたしの人生は二十三年で終わったの)
 諦めの心境になっていたこともある。

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(人を殺した女だと知ったら、彼だってわたしと結婚できないはず)
 渉が犯罪者の自分を匿ってまで結婚してくれるとは思わないし、それが普通の感覚だと思う。それについて彼を責めるつもりもない。ただしばらくはそっとしておいて欲しい、それだけだった。
 夕方までテレビにかじりついていたが、結局なにも収穫はなかった。朝と同じように駅へ向かい、三紙の夕刊を買ってきた。全ての新聞を細部まで目を通したがやはり載っていなかった。
(何でだろう、本当に死んでないかもしれない)
 新聞をたたんでテーブルの角へ寄せた。二階の窓から外の往来に目をやると、会社帰りのOL風の三人が談笑しながら歩いていくのが見えた。自分と同じぐらいの歳だろうか、裕美子は思った。
(昨日までのわたしみたい。何も悩みがなさそうで……)
 夏の陽射しはまだ強く、三人はハンカチを団扇のようにしながら歩いていた。彼女たちに向ける視線の隅に、裕美子は不審な男を捕らえた。四十歳前後だろうか、がっしりとした体格に精悍な顔。この暑さの中でもきちっと背広の上着を着ている。電柱にもたれたその姿は、ドラマで見る刑事の格好にそっくりだ。しかもその目は時おり自分の部屋へ向けられているようだった。
(まさか……、警察?)
 膝がガクガクと鳴り始めた。カーテン越しに部屋の中を、自分の心中を覗かれているような気がした。素早く厚手のカーテンを閉めてベッドにもぐりこんだ。
(警察? 本当に警察かしら? こんなに早くわたしの所へ……)
 ベッドの中で震えが止まらない。
(やっぱり死んだのよ、あの男。ただ大きな事件じゃないから新聞には載らなかっただけ。あの刑事はわたしを見張ってるんだわ)
 刑事なんてドラマの中にだけ存在するものだ、まして自分が見張られるなど、夢にも思わなかった。
(どうすればいいのよ……、このまま逮捕されるのを待つしかないの?)
 殺人犯として自分の顔が載った新聞ばかりが浮かんでは消えていく。

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 何だかんだと雑事に忙しく、今週初めてのスポーツクラブで二日分のメニューをこなした。シャワーを浴びた裕美子の身体にはずっしりとした疲労感が残った。しかし気だるさはなく、むしろすがすがしい気分だった。
(休憩してから帰ろう)
 ジーパンに黒いシャツの若々しい服装に着替え、喫茶ルームに入った。いつものようにオレンジジュースを注文し、バッグから煙草を取り出した。
「煙草を吸うようになったんだね」
 背後からの声に振り返ると、はにかんだような表情の渉が立っていた。裕美子の胸のうちを気まずい思いが流れる。先日と同じくスーツ姿で仕事の途中のようだ。
「座ってもいいかな?」
 裕美子の向かいの席を指差す。無言でうなずくと、渉は素早く腰を下ろした。
「何回か連絡したんだけど……」
 内ポケットから煙草を取り出し、裕美子と視線を合わせないように窓の外を見ながら言った。彼女は火を点けたばかりの煙草を揉み消し、
「ごめんなさい……、いろいろと立て込んでて……」
 うつむきながら答えるのがやっとだった。
「ここで待ってればいつかは会えるだろうと思ってね。ちょくちょく寄ってたんだ……」
 先日の自信に満ちた態度に少し陰りを帯びている。約束をキャンセルしたことを申し訳なく思っているのが裕美子には痛いほど解った。
「この間は本当にすまなかったと思ってるよ。だからまた時間を作って欲しいんだ」
 静かな湖面のようだった人妻の心に波紋が広がる。自分にも電話を取らなかった負い目があって心中は揺れた。
「別に君の事を軽く見たわけじゃないよ。ただどうしても外せない仕事だったんだ、それは分かって欲しい」
 それは充分に理解していた。仕事と女のどちらかで、仕事の方を優先する男は、つまりそれほど重要なポジションに居るわけだ。夫を見ていれば良くわかる。別に軽く見られたとは裕美子自身思っていない。
「それは良くわかります。主人も忙しい人だから……」
「ありがとう。君が怒ってるだろうと思ってたから、わかってくれて嬉しいよ」
 渉はハンカチで額の汗をぬぐう。
「それならいつ会える?」
 今度は少し強い口調で聞いてきた。テーブルに置いた拳には力がこもっているようだ。
「そう……ね」
 わたしがせっかく貞淑な妻を続けようと決心したのに、裕美子は少しいらだちを覚えた。オレンジジュースを一口飲み、
「わたしの方から連絡させて」
 迷いながらもきっぱりと言った。
「わかった……。じゃあ待ってるから」
「うん、必ず連絡する」
 しぶしぶうなずく渉に、裕美子は精一杯の微笑を浮べた。

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「どうしてはっきりと断らなかったの」
 帰りの車を運転しながら、自分自身に問いかけた。運転手のいらだちをよそに、赤いアウディは快調に走る。
(あんな曖昧な返事しちゃって。あれじゃあいつでも好きなときに連絡できるじゃないの。あなたの決意は嘘だったの……)
 バックミラーが、ため息をつく裕美子の顔を映していた。



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女神の乳房 第12話

2008/03/23 22:13 

妖艶着物妻

「おはよう、渉です。もう起きてた?」
 渉の第一声は明るく、裕美子の機嫌をとっているようだ。
「起きてますよ。専業主婦の朝は早いんだから」
 当然ながら機嫌は悪くない。おどけた返事で応えた。
「実はさ……、急ぎの仕事が入っちゃってね。今から出社しなくちゃならならいんだ」
「そうなの……、残念だわ」
 今日の日を楽しみにしながらも、心のどこかでこんな状況を予期していたのかもしれない。それほど動揺していない、残念がっていない自分が不思議だった。
「僕も楽しみにしてたんだけどね……」
 心底残念そうな響きが、逆に裕美子へ突き刺さる。
 渉が電話を切ったのを確かめてから彼女も切った。深々とソファに腰を沈め、投げ出すようにテーブルに電話を置いた。紅茶を一口すすり、ふうっ、とため息をつく。
「しょうがないわ……」
 会社では重要な地位に就いているのなら、急な商談なんかには出なくちゃならないこともあるだろう。それは夫との結婚生活で嫌というほど思い知らされていた。
 楽しみにしていた旅行を直前にキャンセルしたことも数え切れない。それはそれで夫が必要とされている、そう考えることにして何度も堪えてきた。あるいは慣れている、と言ってもいいかもしれない。
 だから今日の渉の件にしても、残念だとは思うが怒ってはいないし、そんなことで目くじらを立てるほど自分は狭量ではない。しかし頭では理解していても、何ともやりきれないものが心の底に澱んでいるのも確かだ。
(せっかく日常から飛び出せると思ってたのに……。よっぽど運が悪いのね、わたしって)
 旅行をキャンセルした後、「君一人で好きな所へ行ってくればいいよ。僕の分まで楽しんできてくれよ」夫は必ずそう言ってくれるのだが、それはちょっと違う、裕美子は思っていた。
 確かに旅行は楽しみにしていたが、それは旅行そのものではなく、夫と二人で行くことが楽しいのであって、一人で行ってくれと言われても行けるものではない。この話を友人にすると、
「あなた信頼されてるのね。一人で旅行に行って来いなんて言ってくれる旦那さんなんかいないわよ。そりゃあ行くべきだわ、行って自由に羽根を伸ばしてくるべきよ」と違った方向で感心されるのだ。
 実際、年に二回ぐらいは友人達と泊まりで旅行に出かけるのだが、夫はそれに関しても誰と行ったのか、どこに行ったのか、などと聞くことはない。それは結婚以来、ここ最近夫の仕事が忙しくなってからはいっそうだ。
 良い方に考えれば信頼されているのだろう。事実、裕美子は結婚してから夫以外の男と二人で会ったことはないし、つい昨日までは考えたこともなかった。世間の標準からしても、充分に貞淑な妻だ、それは自負している。
 しかし反対に考えれば、夫は裕美子の行動に無関心で、自分に知られなければ何をしてもいい、そう思っているのかもしれない。忙しくて若い妻をかまってやれない夫の愛情なのか、肉体的にも満足を与えられないうしろめたさからくる贖罪なのか。他の男と遊んできても良いんだよ、そう暗にほのめかしているのようにもとれる。  

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 もちろん世の中にはさまざまな形の愛情表現があるはずだ。自由奔放に生きる妻を見て、仕事への活力を得る男がいるかもしれない。しかし……。
(本当にわたしは愛されているのだろうか……)
 裕美子の自問にはすぐに答えが出た。
 豪華なマンションに外車、週に二回スポーツクラブに通い、好きな服を着て好きな時に出かけ、時には友人と自宅で飲み明かす……。これは自分が愛されている証拠、裕美子は思った。
(そうよ、誰が愛してもいない女にこんな生活をさせてくれるの……)
 これだけ豊かな生活をさせてくれている夫に申し訳なく思った。ただ生活が幸福なだけに、夫の肉体的な不能がいっそう恨めしくもあった。
(主人が男としてもを愛してくれれば……、渉さんとのデートなんて考えもしなかった)
 知らず知らずに矛先が夫に向いてしまう。
(ダメよ、ダメ!)
 自らの不貞の矛先を夫に向けている自分に気づき、裕美子は慌てて頭を振った。
(今の生活に満足しなきゃ。それなのにわたしったら渉さんと……)
 冷めた紅茶を口につけ、
(これで良かったのかもしれない……、渉さんとは会わなくて正解なのよ。会ってたらその後どうなっていたか自分でも自信がないし……)
 裕美子は思った。



「行ってらっしゃい」
 裕美子は鞄を手渡しながら言った。軽く手を上げて応える夫の姿がエレベーターの中に消えていく。
 一週間の出張を終え、夫は一昨日の夜帰宅した。話そうと思いつつもきっかけがつかめず、結局貴彦と美登里の報告はできなかった。
 何故話せなかったのか考えてみる。夫の機嫌が悪かったわけでも、疲れきっていたわけでもない。ならば何故だろうか。
(もしかして、貴彦さんたちに嫉妬してるのかしら……)
 不意によぎったそんな思いをすぐに打ち消そうとした。自分が欲求不満だからっていくらなんでも……。それでもきっぱり否定はできなかった。。
 昨日一日休んだだけで、夫はまた五日間の出張に出かけて行った。
 あれから二度ほど渉から連絡があったが、裕美子は電話を取らなかった。話をしてしまうと、自分の気持ちが揺らぎそうで怖かったからだ。あの奇妙な夢も何日かは見ることがなかったし、例の不気味な手紙の主からもその後の連絡はなく、裕美子はいつも通りの平凡な日常を取り戻していた……。



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女神の乳房 第11話

2008/03/22 22:42 

 勝気な痴女たちの男根狩り

 本を閉じ、裕美子は思いっきり背伸びをした。大好きな推理小説を読んでいたのだが、気にかかることが多すぎて全く頭に入ってこなかった。
 高くなった太陽がカーテン越しにたっぷりと室内を暖めてくれている。暖房を切って、壁に掛かけてある時計を見た。
 かすかに携帯の着信音が聞こえる、そう気づいた時、裕美子はベランダで洗濯物を取り入れていた。すぐに手を止め、小走りで携帯に駆け寄る。液晶画面には「W」の文字が浮かび上がっていた。一回大きく深呼吸をして電話を取る。
「裕美子さん? 渉です」
 昨日聞いたばかりのだが、ひどく懐かしく待ち遠しかった声だった。
「昨日の今日でちょっと早すぎるかな、とも思ったんだけど君の声が聞きたくてね。今、話してていいの?」
「大丈夫よ。実を言うと、わたしも渉さんからの電話を一日待ってたの」
 少しもったいぶってやろうと思っていたのだが、嬉しくなってつい本音を漏らしてしまった。
「そいつは嬉しいな。ところで明日はどう? 休みが取れてね。もちろん夜までには帰すからさ、どこかドライブにでも行かないか?」
「うん、いいわよ。明日は一日空いてるし」
 知らず知らずのうちに裕美子の声は弾んでいた。
「それでどこへ行けばいいの?」
 渉が指定したのは、裕美子の自宅から歩いて十分ほどの駅だった。最寄りではなく、ひとつ遠い駅だ。渉の配慮だろう、車で迎えに来てくれるという。
 時間を十時と決め、じゃあ明日と言って電話を切った。用件だけの簡単な連絡だったが、切った後もしばらく受話器を握ったまま、明日のことを思い描いていた。もっと話していたかったが、明日になれば会えるのだ。裕美子の胸は何年ぶりかの期待に大きく膨らむのだった……。



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女神の乳房 第10話

2008/03/21 22:58 

他人の妻を喰いまくる

 裕美子の翌朝の目覚めは快調だった。
 昇る朝日がこれほど爽やかに感じられたのはいつ以来だったろうか。ここ何日か悩まされていた夢を見ることもなく、熟睡することができた。
 先日の不気味な手紙のことだけが気がかりだが、こちらからはどうすることもできない。相手の出方を待つだけだ、そう割りきることにした。渉との再会が裕美子に大きな安心と希望をもたらしていた。
 いつも以上にテキパキと家事を済ませ、弾むような気持ちで携帯を握り締めていた。自分でも顔の筋肉が緩んでいるのがはっきりとわかった。しばらく携帯の画面を見つめ、
「昨日の今日だしね……、早すぎるかな?」
 渉からの電話を待っているのだ。まだ午前九時を少し過ぎたところで、サラリーマンにとっては一日が始まったばかりだ。いくら何でもまだかかってくるはずはない、それは分かっているのだが裕美子は携帯を手放すことができない。
「こんなに早くにこっちからかけるわけにもいかないし……」
 連絡したいのはやまやまだが、あまりもの欲しそうに思われても心外だ。
(今日は彼からの連絡を待とう。もし連絡がなかったら明日の昼過ぎにでもこっちからかけよう)
 時間がたつにつれ、渉に会いたいという気持ちが強くなっていた。しかし自分から連絡するのは抵抗があった。
(そうと決まったら今日は本でも読んで過ごそうっと)
 ソファに寝転んでページをめくり始めた。



 何とかアパートにたどり着くと、裕美子はしっかりと鍵を閉めてチェーンもかけた。
 心臓がバクバクと音を立てて踊り、喉がカラカラに渇いていた。ハイヒールで走ったので足首が痛む。捻挫でもしたようだ。這うようにして玄関から部屋に入る。明かりの無い部屋に、留守番電話のメッセージランプの点灯が目にしみる。おそらく渉からだろうが、裕美子の目には機械的な点滅信号にしか思えなかった。
 ひと息つくと、服を全部脱いで洗濯機に叩き込み、狭いユニットバスで頭からシャワーを浴びた。石鹸をたっぷりつけて何度も何度も身体洗う。あの男の酒臭い息と腐ったような唾液の臭い、そして獣のような野蛮な感触が消えるまで何度も……。全身を熱湯消毒したい気分だった。
(忘れてしまいたい……、夢であって欲しい……)
繰り返し裕美子の脳裏を往復した。
 身体がふやけてしまうほどの入浴を終えると、急に疲労感に襲われた。髪も乾かさず、バスタオル一枚の姿でベッドにもぐりこむと、そのまま意識を失ってしまった。眠ることですべてを忘れてしまえることを祈りながら……。メッセージランプは点滅し続け、裕美子に呼びかけているようだった。



 翌日はいつものように七時に目が覚めた。手足に鈍痛がする。男に殴られた頬も少し腫れている。激しい雨が窓を叩いていた。
「やっぱり現実なんだわ……」
 身体の傷や痛みが、昨夜の忌まわしい出来事が事実であることを雄弁に物語っていた。鏡をのぞくと、そこにはいつもと変わらぬ自分がいた。きれながの目に長い睫毛、とおった鼻筋と小さな唇、化粧をしていないと十代と言っても通用しそうなみずみずしい肌。
「でもあなたは昨日のあなたとは違うのよ……。今のあなたは人を殺したかもしれないの……」
 搾り出すような声で告げると、大粒の涙がこぼれ出してきた。あいかわらずメッセージランプが点滅していたが、聞く気にもならなかった。裕美子のしゃくり上げる声も雨の音にかき消される。泣いても泣いても涙は途切れることなく流れ続ける。
(あの時つまらない口ゲンカで渉の車を飛び出さなければ、こんな事にはならなかっただろう。近道の公園を通らずに、回り道だけど大通りを行ってれば……)
 後悔がどんどん膨れ上がり、肌のべとつきが不快感をつのらせる。
「こんな格好のまま寝ちゃってたんだわ……」
 全裸の自分に初めて気づいた。身体には、まだあの男の臭いが染みつき、それが部屋中に澱んでいるようだ。
 降りしきる雨の中、窓を開け部屋の空気を入れ替えた。シャワーを浴びてジーパンとシャツに着替えた。身体がさっぱりしたためか、ほんの少しだけ気分が良くなった。
「そうだ、新聞」
 そう呟いて、朝刊を開く。目を皿のようにして読んでいくが、交通事故が二件に政治家の汚職が一件、昨夜の事件については載っていない。地方版にもそれらしい事件にはふれていない。新聞に載っていないということは……、
(もしかしてあの男、生きてるのかしら)
 天からの啓示のように閃いた。苦し紛れに自分の都合の良いように考えてみる。それならどんなに嬉しいだろうか。
(たまたまこの新聞には載っていないだけなのか、それとも夜遅かったから朝刊には間に合わなかったのかも……)
 裕美子は他の新聞を買うために傘を差し、駅の売店に足をむけた。



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女神の乳房 第9話

2008/03/20 09:48 

小林興業

「お父さんお留守なの?」
 受話器を置く貴彦を見て美登里は言った。
 シャワーを浴び終え、バスタオルを巻いただけの姿で缶ビールを手にしている。
「うん、一週間ぐらい出張らしいんだ」
 ベッドに座って足を組む。形の良い膝頭とふくらはぎが貴彦の目を刺激した。
「でもお義母さんって綺麗な人ね、わたしと違って色白だし」
 そう言うと、美登里は缶ビールを貴彦に手渡した。
「え? 何だよ、いきなり」
「ううん、綺麗な人だなって。わたしとそんなに歳も変わらないのに……。お義母さんなんて呼んだら失礼かしら。あんなに綺麗だし……。」
 貴彦はビールをテーブルに置き、
「君といい勝負だね」
 美登里の肩に腕を廻しながら言う。
 潤いを帯びた肌はスベスベとしていて手のひらに心地よい。美登里も彼の手に自分の手を重ねた。
「それはそうと今日は泊まっていけるんだよね」
「ええ、母は兄夫婦の所へ行ってるから……。わたしは会社の慰安旅行だって嘘ついちゃったわ」
 いたずらを見つけられた子供のような表情浮かべ、彼女は貴彦にしなだれかかる。
「貴彦。わたし、とっても幸せよ……」
「もっともっと幸せにするよ」
 耳もとでささやきながら美登里のバスタオルを剥ぎ取る。

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 露わになった乳房を揉みしだくと、くうん、彼女が鼻を鳴らすような喘ぎを漏らした。張りつめた乳房は貴彦の手のひらをはねかえすほどの弾力をもっていた。美登里とともにベッドに倒れこむ。
「あ……、電気を消して……」
「いいじゃないか、きれいな身体なんだから」
 芳香を放つ三十歳の美登里の肉体は、すでに彼を夢中にさせていた。
「だめよ……、恥ずかしいわ」
 しぶしぶ電気を消し、再び美登里の身体に戻る。今度は安心して彼の重みを受け止めた。
「ああっ、貴彦!」
 窓から忍び込む月明かりが熱くからみ合う二人の身体を照らしていた。暗い部屋からは、貴彦の息づかいと、美登里の喘ぎ声だけが響いていた。
 昼間は仕事をしている美登里は、夜か土日しか自由な時間が取れない。しかし、同居中の母の体調が最近思わしくなく、できるだけ外出は控えている状況だった。だから外回りの途中で抜け出してきた貴彦と待ち合わせ、時間を気にしながら慌ただしく愛を交わすことが多い。今夜のようにゆっくりと過ごせるのはごく稀なことなのだ。
 美登里は膨張した男のものを口に含み、軽く上下に動かす。浮き出た血管が舌の動きとともにピクピクと跳ねる。唾液の音を立てながら、いとおしむような愛撫だ。赤く彩られた唇が艶かしい動きをする。丹念な愛撫に貴彦のそれは爆発しそうなほどに膨れ上がる。
「貴彦の破裂しそう、こんなに大きくなっちゃって」
 ベッドに横たわる男の身体をまたぎ、美登里はそれを掴んで自分の豊潤な蜜壺に誘った。堅いものがズブズブと入ってくる感触に、思わず声を上げた。

12.jpg


「美登里の中、熱いよ」
 下から持ち上げるように乳房を揉む。掌に余るほどの豊かな感触を楽しみながら乳首をつまむと、すでに堅くなっていた。
 美登里が腰を動かす。上下にではなく、前後左右に自分の突起を押しつけるように。貴彦の肌にこすられた突起が、鋭い刺激を自分の肉体に与えてくれるのを彼女の身体は覚えていた。腰を軸にして踊るような動きをする美登里の喘ぎ声が、その踊りのリズムをとっているようだ。
「はあっ、はあっ、あうっ!」
 呼吸音とも喘ぎとも感じられる声を発し、美登里の踊りはますます激しさを増した。時おり髪をかき上げ、乳房を揉む貴彦の手に自分の手を重ね、台風のように荒れ狂った。
「今日の美登里は特に素敵だよ」
 いつも以上に美登里は燃えている、それが貴彦にはわかった。明日の夕方まで時間はたっぷりある。時間を気にせずに愛し合える機会はめったにないのだ。
「なんか……、ああっ! 今日のわたし、ヘンだわ。ああっ、ヘンよっ!」
 息を弾ませながら喘ぐ美登里。魂の、欲望のおもむくまま乱れ、疲れきって眠ってしまってもいいのだ、彼女の激しい動きがそう言っている。もとより貴彦も、今日は精根尽きるまで愛し合う、と決めていた。




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女神の乳房 第8話

2008/03/18 18:20 

熟女が教える性教育

 薄暗い寝室。
 厚いカーテンが昼の陽射しを遮断していた。唸りを上げたエアコンが送る熱風と、激しくもつれ合う男女の熱気が室内を支配している。
 出窓の淵にに手をかけ、腰を突き出した全裸の女。
 くびれた白い腰には男の手がしっかりと置かれており、その硬直したものはすでに女の中で躍動を始めていた。
 浅黒い肌の男は、後ろから腰を密着させ、浅く深くリズミカルな律動を続ける。小気味のいい動きだ。
「あっ、あっ、あっ、あっ!」
 動きにあわせて女の口から喘ぎが洩れ、長く豊かな黒髪がざわめく。目を閉じ、男の動きを少しも逃さないように受け止めている。
 女がようやくその動きに慣れてくると、男は動きを変化させた。自分自身の先端が中に残るか残らないかというくらいまで腰を大きく引き、わずかに間をおいて力強く押し込み、その瞬間に女の腰を引き寄せる。男の身体と女の尻が激しくぶつかり、淫靡な音をたてる。
「あっ、ああっ!」
 女の声が大きくなり、悲鳴のようになった。
 男の先端が自分の深遠まで達すると、頭の中が真っ白になり何も考えられなくなる。立っていられるのが不思議なくらいだ。
 叩きつけるような男の律動に合わせて女も腰を突き出す。身体の動きとともに乳房が揺れ、汗がしたたり落ちる。

143md00021-39.jpg


「ああっ、いっ……いいわっ!」
 喘ぎながら女は首を振る。
 薄暗い部屋の中でも、上気した白い肌は妖しい光を放っていた。
 男は黙々と動き続ける。時おり呼吸音が聞こえるだけだ。腰から離した手で後ろから女の乳房をわしづかみにする。乳房を覆い隠してしまうほどの大きな手のひらだ。男は乳房を愛撫しながら、すべすべとした背中にも舌を這わせる。
(これは夢よ。夢なんだわ)
 突き抜けるような強烈な快感の渦の中で女は思った。後ろから抱きしめられているため、男の顔は見えない。ただ男の硬直したものが自分の中で確かに動いている。
(あなたは誰なの? 誰なの?)
 女の疑問は、身体を包む甘美な痺れに溶けてしまいそうだった。男がさらに腰を密着させ、より深く入ってくるのを感じた。汗で顔にはりつく髪を何度もかき上げる。
(あなたは誰? どうしてわたしは裸なの?)
 声に出して聞こうとするが、口からこぼれるのは喘ぎ声ばかりだった。背骨のあたりを這う男の舌が首筋まで上がってくる。豊かな髪をかきわけ、ほっそりとした白いうなじに舌の感触がし、男の吐息がかかる。
「ううっ、ん。はあぁ!」
 腰から崩れそうになった女は窓枠をつかんで堪える。男の舌は耳の裏側、耳たぶあたりまで上がってきた。首をひねって男の顔を見ようとするが、金縛りにあったように動かない。
(何、いったい何なの。これは?)
 思うように身体が動かない。

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 男は右手を柔らかい乳房から離して、そっと股間に差し入れた。たっぷりと潤っている亀裂にそって指を動かし、これ以上ないほど堅くなっている敏感な部分を押さえた。
「ひぃっ、あっ!」
 かん高い女の喘ぎ。蜜壺に挿入され、乳房を揉まれ、敏感な突起を触られ、三ヶ所を同時に責められていた。
(だめ、だめ、もうだめ!)
 小刻みな指と腰の動きに身体の昂ぶりを押さえ切れなかった。
「だめっ、だめっ!」
 何がだめなのか、叫んでいる女自身にも分からなかった。すでに女の意識は男の愛撫に飲み込まれていたのだ。
「ああっ、いいっ! 凄いっ! 凄いわっ!」
 男は再び女の腰をつかみ、大きく激しい律動を続ける。女の足が震え、それが全身に及ぼうとしていた。えぐるような感覚が、内臓から脳髄まで届きそうだ。
「ぐ……ふうっ、あっ! だめっ! ああっ、だめっ!」
 男に腰を支えられていなければ立っていられない状態まで追い込まれていた。
「あっ、ああっ! だめよ、だめっ! あっ、もう!」
「裕美子、愛してるよ」
 薄れていく意識の中で、女は男の声を聞いた。甘く、心の中まで染み込んでくるような響きだった。
「愛してるわっ! わたしも愛してるわっ! ああっ!」
 思わず女も絶叫した。硬直したものが激しく脈を打ち、自分の体内に男が放った感触が残った。
 女は自分の身体が崩れていくのを感じた。しかし、それは本当に自分の身体なのか。魂を揺さぶられるというのは、こんな感じなのだろうか。かつて味わったことのない充足感と、とてつもなく大きい疲労の波が女の意識を失わせていく……。

nkd00030-39.jpg


 携帯電話の軽やかメロディーが裕美子を目覚めさせた。頭を振りながら画面を見ると、夫からだった。寝ていたと気づかれないように声のトーンを少し高くした。
 仕事の予定が延びて滞在が長くなるので着替えを送って欲しい、という内容だった。ソファに座りなおして素早く住所をメモする。
「淋しい思いをさせるけど、できるだけ早く帰るから」
「わかりました。お気をつけて」
 夫が電話を切るのを待って、裕美子も電話を切った。ふうっ、と息を吐き出し、スカートの乱れを直す。
(また夢だったのね。わたし、本当にどうかしてるわ)
 バッグから煙草を取り出し、火を点ける。スポーツクラブでの疲れが出て、知らないうちに眠ってしまったらしい。
(渉さんに会ったからかしら?)
 あの変わらぬ笑顔を思い出すと、自然に胸が高鳴ってくるのを感じた。久しく忘れていた感覚だ。しかしもう一方で新たな疑問がゆっくりと顔を出してくるのだ。
(何で渉さん、あんなとこにいたの? あそこの会員とも思えないけど……。偶然? そんな偶然ってあるのかしら? しかもすぐにわたしだって分かったみたいだし……)
 財布から名刺を取り出し、渉の自宅と携帯の番号を自分の携帯の短縮ダイヤルに登録する。名前はWとした。
(今度それとなく聞いてみよう。本当に偶然かもしれないし……。でも……、変な夢のせいでなんだか身体が熱いわ……)
 再び携帯が鳴った。今度は貴彦からだった。
「どうだった? 親父に話してくれた?」
「それがね、出張で一週間も留守なのよ、ごめんなさいね。電話で話せるようなことじゃないし……」
 申し訳なさそうに裕美子が言う。
「そうか、それじゃあ仕方ないよね。じゃあ親父が帰ってきたらお願いします」
「ええ、分かってるから」
 簡単な会話を終え、裕美子は電話を切った。



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女神の乳房 第7話

2008/03/17 16:45 



 浴室から出ると、裕美子は紅茶をゆっくりと飲みほした。それからいつものように掃除を済ませ、愛車のアウディを駆ってスポーツクラブに出かけた。夫はほとんど乗らないので、ほとんど彼女専用だ。車で十分という近い距離にあることもあって、週に二回は通っている。ストレス解消と、現在のプロポーションを保つためでもある。
 赤いアウディを駐車場に入れ、受付を済ませた。一階にプールや更衣室、喫茶ルームがあり、トレーニングジムやダンス教室は二階だった。
 短パンから伸びる引き締まった太もも、半そでのシャツからのぞく細い二の腕に「きれいな身体ね」「うらやましいわ」いつも羨望の声をかけられる。それらの声に適当に相づちを打ちながら一通りのメニューをこなした。最後の仕上げにプールで泳いだ。
 何かに熱中することで、少しでも不安を忘れたかったのだ。いつも以上に必死だった。
 トレーニングを終え、着替えを済ませた裕美子は、スポーツクラブの喫茶ルームで冷えたオレンジジュースに喉を鳴らしていた。店の大きな窓からぼんやりと通行人の姿を眺める。
 そろそろ勤め帰りのOLやサラリーマンがジムに集まってくる時間だ。店内も少しずつ混みはじめてきている。足を組んだスカートの中からは、運動を終えたばかりの形の良いふくらはぎがのぞいていた。
「裕美子さん」
 掛け声とともに肩を叩かれた。振り向くと、そこには懐かしい顔が昔と変わらないまま微笑んでいた。
「え……、もしかして……渉さん?」




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女神の乳房 第6話

2008/03/15 17:40 

男根とバイブに悶える熟女たち

「まったく勝手なんだから」
 怒りを吐き捨てながら裕美子は歩いていた。週に一度のデートの帰りに、恋人の笹野渉と口論の末、車を飛び出してきたのだ。
 二十三歳の裕美子は、六つ年上の渉と付き合い始めて一年になる。二人はすでに結婚の約束をしており、近々渉の両親に正式に挨拶に行くことになっていた。本来ならば幸せ一杯の時期のはずなのだが、裕美子にはどこか憂鬱で、煮え切らないものがあった。
 結婚の約束をしてからというもの、自分に対する渉の態度が少しずつ変わっていくのを感じていたからだ。今日の口論だって原因はほんの些細なことなのだが、たまっていた最近の鬱憤が爆発してしまったのだ。
「お前は俺のものなんだぞ。俺はお前の主人になるんだぞ」
 このごろの渉の言葉や態度には、そんな見下すような思いが感じられた。渉のことはもちろん好きだし、彼のものになるのに異存はない。ただ、少し前と現在の態度の変化があまりに露骨で、それが我慢できなかったのだ。
 すぐに渉が追いかけてきて、謝ってくれたら許すつもりだった。好きな相手なのだし、心の底から怒っているわけではない。だが、それらしい様子は全くなく、足音も聞こえなかった。
(あんな人なんか知らないっ)
 公園を歩きながら、自分を連れ戻しに来ない渉に対しての不信感がわいてきた。
(こんな夜更けにわたし一人にさせても心配じゃないのかしら。わたしのことなんてどうなってもいいと思ってるの?)
 自宅のアパートまでは歩いて十分ぐらいの距離だが、すでに午後11時を回っており人影はない。会社への行き帰りに毎日通る道なので、怖いとは思わなかったが、渉への不信が本物の怒りに変わろうとしていた。
 街灯が煌煌と公園内を照らしているし、付近は住宅街だ。万が一何かあっても大声を出せば誰かが助けに来てくれるだろう、裕美子はそう考えていた。このあたりは治安も良い地域で、これまでにも女性が襲われたなどとは聞いた事がなかった……。



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女神の乳房 第5話

2008/03/13 21:10 

未亡人の熱い疼き


『小笠原裕美子様  
 
 突然お便りを差し上げます。
 おそらく貴女はわたしのことをご存じないでしょう。この手紙でクドクドと自己紹介をするつもりはありません。あの夜の出来事を知っている者、とだけ申し上げれば、聡明な貴女のことです、すぐに思い出していただけるでしょう。
 あれからもう十一年が過ぎました。わたしも一度は心の奥底にある思い出の金庫にしまいこみ、そのまま忘れるつもりでした。けれども何年か前にその金庫の扉が突然開いたのです。それからというもの、時の流れとともに薄れていくどころか、しだいに色濃くなっていき、あのひとコマがより鮮明に浮かび上がってくるのです。苦悶の表情で切ない声を振り絞る貴女。必死で抵抗し、その刹那に見せた神々しいまでの美しさ。
 貴女も今は幸せに暮らしていることと思います。
 もしも貴女に、わたしの燃えるような思いが届くのならば、一度でいいからお会いし、貴女の身体をこの両腕に抱きしめたいと思っています。
 骨が砕けるほどの熱く激しい抱擁、そして貴女の柔らかな唇を吸い、深みのある白い肌に舌を這わせ、貴女の最も奥深くにある部分を貫きたいのです。
 きっと貴女のことですから美しく年を重ねられているでしょう。あの頃の清楚な美貌に人妻としての妖艶さが混じり、いっそう美しくなられていることと思います。たった一度でかまいません、貴女と心身ともにひとつになってみたい、そう願うばかりの毎日です。
 今回はこれで失礼致します。お会いできる日を待ちわびながら。

                                       貴女の美を崇拝する者より 』

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 手紙を読み終えた裕美子は、全身の血が逆流するほどの驚愕を覚えた。灰皿に置いた煙草を消すのも忘れて唇を震わせる。便箋を凝視する目は焦点が定まらない。
(まさか……、まさか見ていた人がいたなんて……。何てこと……)
 膝が震えだし、眩暈さえ感じた。天井が揺れ、タンスが揺れ、座っているのに足元から崩れていくようだった。
(こんなことって、こんなことってあるの……)
 大声で叫びたい気持ちに駆られた。
 懸命に忘れようと努めてきたあの夜の出来事。
 結婚をあきらめ、人生に絶望し、自殺まで考えたほど彼女を追いこんだあの忌まわしい記憶。夫はもちろん誰も知らないはずなのに……。記憶とともに太ももの古傷の痛みも甦ってきた。傷跡をさすると、涙腺がゆるむのを感じた。
(何で……、何で今ごろになって……)
 文面には、裕美子に対して露骨に身体を要求するようなことが書かれているが、具体的にどうしろとは記されていない。ただ自分の欲望をペンを媒体にぶちまけている、といった様子だ。
(何故、何故なの?)
 この手紙の主は自分の住所も名前も知っているのだ。それなのに自分は何ひとつ相手のことは知らない。
 胸が軋むような不安が裕美子の華奢な身体を包む。
 この事を夫が知ったらどうなるだろうか、もしかしたら今の生活を失うことにもなりかねない。いや、間違いなく失うだろう。
(いったいわたしはどうすればいいの、どうすれば……)
 この生活を失いたくない。
 しかし、自分が今の生活を続けられるかどうか、それが見知らぬ男の手に握られているのだ。未知の人間に生殺与奪の権利を握られているのだ。いつ爆発するかもしれない時限爆弾を抱えているように……。
 裕美子の中に悔しさと憤りが渦巻いてくる。怒りにまかせて手紙を破り捨てると同時に大粒の涙がとめどなくこぼれ出した。結婚以来初めての悲しみの涙だった。
 何も考えることができず、ソファに顔を押しつけて声を殺して泣き続ける。夕闇の迫る薄暗い部屋は、一人の女の悲しみで埋め尽くされた。
 そして朦朧とした裕美子の頭に、あの夜の出来事がはっきりと甦ってきた……。



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女神の乳房 第4話

2008/03/12 14:16 


 電話の呼び出し音が、裕美子を覚醒させた。とっさに軽く咳払いをして受話器を取ると夫からだった。急な仕事が入ったので今から出張する、という連絡だった。
 夕食は家でとることが多く、その時間までに帰ることができない時には、今日のように必ず連絡を入れるほど、まめな夫なのだ。大規模な土地開発の工事の商談で、一週間ほど留守にするかもしれないという。
 お気をつけて、と呟いて電話を切った裕美子は、ぐったりとソファに座り込んだ。窓の外には何時の間にか夜の帳が降りようとしている。
(何で……何でなの? そんなにバリバリ働けるのに、何故……あっちはダメなの? どうして……)
 いつものように疑問が湧いてきた。妻として女として当然の疑問だった。夫が精力的に仕事をこなせばこなすほど、裕美子の疑問は深く大きくなっていくのだ。時には腹も立つほどに。
(もしかして……わたしが原因なの? わたしに魅力がないからなの?)
 廻り回って最後は原因を自分に求めることもあった。
(確かに凄い美人っていうわけじゃないけど……。これでも身体の線を保つために努力してるのよ。同年代の女性と比べても悪くないと思うんだけど……)
 自問自答してみても結論は出ない。答えのない堂堂巡りが続く。
(でも、わたしのために働いてくれているんだわ)
 そう考えて今日のところは心と身体の寂しさを堪えることにした。
 ゆっくりと背伸びをすると、裕美子はバッグから手紙の束とシガレットケースを取り出した。細い指で挟んだ煙草に火をつける。ため息とともにメンソールの煙が裕美子の口から吐き出される。いつもはほとんど吸わないのだが、たまに無性に吸いたくなることがある。煙草を吸わない夫にはもちろん内緒で、最近では日に三、四本は吸っている。
 帰りがけにポストから持ってきた郵便物を確認した。
 ほとんどが夫宛のもので、裕美子宛になっているのは化粧品や美容品のダイレクトメールばかりだ。その中に市販の地味な茶封筒が一通、裕美子宛ての手紙があった。差出人は記されていない。
(誰かしら、こんな字に見覚えはないし、ダイレクトメールでもなさそうだし)
不審に思いながらも、達筆で自分の名前が書かれた封筒を開けた。中からは白い便箋が一枚、万年筆でびっしりと書き込まれていた……。




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女神の乳房 第3話

2008/03/11 21:50 

昼下がりの浮気妻

「ふうっ」
 大きく息を吐いて、裕美子はソファーに身体を沈めた。貴彦の恋人の美登里に会い、三人で会話を楽しんで自宅に帰ってきたところだ。
(なかなか良い女性だったわ)
 美登里の姿を思い返した。
 第一印象は、大きい、だった。身長は百七十センチ近くあるらしく、背と同じように手も足も長い。小麦色の肌に黄色いスーツが良く似合っていた。ショートカットでパッチリした二重まぶたに、厚い唇。働く女性らしく、化粧も薄い。すでに美登里の薬指には、貴彦が贈ったというリングが輝いていた。
「ああいう人をグラマーって言うのよね……。羨ましい」
 裕美子はひとりごちた。
 同性には評価が厳しくなりがちだが、落ち着いた静かな話し方は非常に好感がもてたし、控えめな態度の中にも、貴彦と結婚したいという思いが切実に感じられた。
 ソファーに横になって手足を大きく伸ばした。久しぶりに味わう心地よい疲れとともに、睡魔が裕美子を誘惑する。包まれるような感触の中、その誘惑に彼女は身を任せた……。



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女神の乳房 第2話

2008/03/10 21:40 

万華鏡がオススメする、熟女たちのいやらしい指使い

 夫を送り出した後、長い髪をしばり、いつものように掃除と洗濯を済ませた。
 四LDKのマンションは夫婦二人だけなので、それほど汚れることもないのだが、毎日時間を費やして部屋のすみずみまで掃除機をかける。夫が細かい性格だというわけではなく、裕美子の性分だった。
 二十帖のリビング、パソコンなどを置いて夫が書斎としている部屋、裕美子の衣装部屋兼書斎、そして夫婦の寝室に、残りの一部屋は物置として使っている。
 床面積が120㎡はある大型のマンション。裕美子との新居として夫が購入したのだが、分譲業者が取引先だったので少し安く買えたのだ。築八年経つが、住み心地は抜群で裕美子はとても気に入っていた。ただ高級マンションなので、住人も大企業の役員や上級の公務員等が多く、人付き合いがあまり得意でない裕美子にとって、取るに足らないものではあるが、それだけが悩みだった。
 最上階の部屋は風もかなり強い。洗濯物を干し終えると、裕美子は自分のために紅茶を入れた。ソファーに深く腰掛け、物思いにふけりながらゆっくりと飲む。
 中堅の不動産会社を経営している夫は、この不況の中も着実に業績を伸ばしている。現在の何不自由のない豊かな生活も、すべて夫のおかげだと思うと、できる限り尽くしていきたい。
(夫婦の営みがないことぐらい、何でもないわ。こんなに幸せなんだもの)
 忙しく身体を動かしている間はそう思うことができるのだが、日が暮れ、月明かりに照らされる部屋に独りでいる時には、また昨夜のような想像をしてしまう。肯定と否定、毎日がその繰り返しだった。
 二十六歳で結婚して八年、子供はいないが夫婦仲は円満だ。二十三歳のころに結婚を考えていた相手がいたが、ある事情で裕美子の方から泣く泣く別れを告げた。夫にも、誰にも話したことのない、自分の心の中だけに留めてある思い出したくない深い傷だ。
 唐突な電話の音に、裕美子の思索は中断された。
「はい、小笠原でございます」
 いつものように、少し声を高くして受話器を取った……。



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女神の乳房 第1話

2008/03/07 21:49 

セレブ熟女との官能的な時間・・・


                           プロローグ

 ダブルベッドには黒いシーツが敷かれていた。その上に横たわった裕美子の白い裸体が、切り取られたようにくっきりと浮かび上がっている。
 小ぶりだが形のよい乳房が、ねばりつくような男の手のひらに包まれて悶えていた。深みのある肌には玉のような汗が浮かんでいる。
 男の熱い唇が乳首に吸いつくと、裕美子の半開きになった口から愉悦の声が洩れた。
 一糸まとわぬ全裸の身体をさらし、久しぶりの愛撫に身を委ねている。全身からにじみ出る成熟した女の甘い香気。その匂いに獰猛さを増したのか、男は獣のような俊敏な動きで裕美子を蹂躙し続ける。
(ああ……、何年ぶりかしら……こんなの……)
 ざらついた舌が、乳首からわき腹へ、肌を滑りながら裕美子の花唇へ近づいてきた。太ももの付根や繁みの周りを徘徊し、裕美子の期待と焦燥をつのらせる。
 自然な動きでゆっくりと足を開いた裕美子は、濡れて光沢をもった淡い色を露出させた。だが、男の舌はすぐにそこへは来ず、たっぷりとした太ももからふくらはぎ、爪先へと這っていった。痕がつくほど強く吸われ、裕美子の身体は痛みとともにかつてない心地よさを感じた。
 全身をくまなく這い回る男の舌。隙がなく激しい愛撫に、裕美子の泉からは悦びが溢れ出す。久しく忘れていたこの感触、男の熱い肌、そして逞しい雄の匂い。裕美子は身体の奥底からどうにも抑えきれないものが湧き上がってくるのを感じた……。



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