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金色の背徳 第36話

2009/03/30 22:05 

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 その日の五時過ぎ。予定の仕事を終えた駿策は涼子の事務所へ向かった。近くの駐車場に車を止め、少し歩いて彼女の事務所があるビルの前に立った。
 四階の「芦川涼子法律事務所」には明かりが灯っている。彼女が言っていた通り、ビルの立地は良いが、かなり老朽化している。エレベーターも旧式で、遅いし狭い。涼子が移転を考えるのもよく分かった。
 ひとつ深呼吸をしてドアをノックする。すりガラスで中がぼんやりと見えた。
「どうぞ」
 聞き覚えのある涼子の声がした。緊張してドアを開けると、ちょうど彼女が椅子から立ち上がったところだった。
 駿策の姿を捉えた涼子の表情には、驚きと悦びが交錯していた。
「……駿策……さん……」
 一週間ぶりに見る女弁護士は、さすがに少しやつれているようだ。それでも豊満な色白の肉体は健在だった。
「こんにちわ、涼子先生」
「あ……、こちらへ……、どうぞ」
 応接室へ勧める動作も何だかぎこちない。
「事務員さんは?」
「出掛けてて、今はわたし一人……。あ、あの……、お茶でも煎れます」
 駿策がソファに腰を下ろしたのを見届けると、涼子は給湯室へ姿を隠した。きっと複雑な心境なのだろう。
 事務所の中をぐるりと見回した。きちんと整理整頓がされ、清潔感にあふれている。女ばかりの事務所らしく、小物なども可愛らしいものが置かれていた。
「どうぞ……」
 白いスカートに、黒いブラウスの胸もとを少しはだけている。髪を後ろで束ね、いかにも活動的な感じだ。
「どうしたんです、先生? 突然、音信不通になって。心配しましたよ」
「……ごめんなさい……」
 下唇を噛みながら言うと、涼子は彼の前に腰を下ろした。

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「先生が海原建設の顧問を辞めたことは玲緒奈さんから聞きました。それと何か関係があるんですか?」
「何も……、何も言えないの……。ごめんなさい」
 涼子は首を振るばかりだ。
「何も言えないって……。まさか、僕たちのことが玲緒奈さんにばれたとか?」
「ごめんなさい……。わたしの、口からは言えない……」
 うつむき、じっと耐えるように言う。目にはうっすらと涙も浮かんでいる。玲緒奈に恥部を握られ、罵倒されたことがよほど堪えているのだろう。内情を知っている駿策は、そんな素振りも見せずに、
「先生、何でも打ち明けて下さいよ。僕らは共犯者だって言ったじゃないですか。あなたがそんなに苦しんでるのに……」
 と険しい顔つきで言った。
「……駿策さん……。心配してくれて、嬉しい……」
「玲緒奈さんに何か言われたんですね」
 駿策の強い口調に、涼子ははっきりとうなずく。今まで堪えていた涙が、目から溢れ出した。
「何を言われたんですか? 言って下さい」
 彼の顔を見て安心したらしく、涼子はぽつりぽつりと話し始めた。その内容は、彼が玲緒奈から聞いていたこととほとんど一致していた。
「……写真を突きつけられて、悔しいけど反論できなかった。それで、あなたとは一切会うことを禁じられたの。だから……」
 握った拳を震わせながら言う。
「じゃあ、僕にも責任があるわけですね」
「違うわ、悪いのはあの女。あなたにも危害が及ぶかもしれないと思ってわたしは……」
 涼子はハンカチで顔を覆った。駿策に会えた悦びと、玲緒奈への恨みで感情が昂ぶったのだろう。
「だから、もしこんなところをあの女に見つかったら……」
「大丈夫ですよ。あの人は明後日まで出張で留守のようです。ちゃんと確認して来ましたから」
 そうでなければ、駿策だって恐くてここへは近寄れない。
「そう……。でも、もう会わないほうがいい。あの女は怖ろしい女よ。何をされるか分からない。あなたがここへ来た事だって、知られるかもしれないわ」
「僕たちはもう終わりってことですか?」
 あえて冷たく、突き放すように言った……。

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金色の背徳 第35話

2009/03/27 21:23 

 前回までのあらすじは、カテゴリーの「金色の背徳」をご参照下さい。

 第二部
 
 第六章 再会

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 芦川涼子が放逐されて二週間が経った。
 彼女と玲緒奈との間に、何が起こったのかを知らないことになっている駿策は、何度か涼子に電話した。事情を知らなければそうすることが自然だろうし、彼自身にとっても、涼子の存在は時限爆弾のようなものでもあるからだ。ただ、彼女の性格から、逆上して駿策との関係を暴露するようなことはしないだろうが……。
 しかし涼子が電話に出ることはなく、事務所に連絡しても同じだった。
 あんな破廉恥な写真を盗撮されたことは、かなりの衝撃だったろうし、駿策に連絡することも禁じられたのだろう。
「それでも一度は会わないとな……」
 今後のこともあるので、彼としては、涼子のことをきっちりとフォローしておきたいと思っていた。万が一、彼女が自暴自棄にならないとも限らない。
 ふと思い立ち、書類を作成する手を止めて玲緒奈に連絡を取った。
 彼女とは涼子の一件以来、ゆっくり会っていない。海原建設の取締役としての仕事が忙しいらしく、帰宅はいつも深夜のようだ。
 三コール目で彼女が出た。
「今、周りに誰かいる?」
 何故だか小声になってしまう。
「大丈夫よ。あなたから連絡くれるなんて珍しいわね」
「いきなり嫌味を言うなよ。俺だって気を使ってるんだ」
 いきなりの毒舌だ。
「わかってるわ。そうそう、あなた最近、繭美をたっぷり可愛がってるでしょう?」
 図星だった。今週は帰宅が早かったので、二日に一回は新妻とベッドを伴にしている。
「繭美の態度でわかるの。この頃あの娘、何だか艶っぽくなって、声まで生き生きしてるもの。あ、別に嫌味じゃないわよ」
「おまえが相手にしてくれないからだよ」
 半分は本当の気持ちである。

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「あたしだって会いたいのよ……。でもわかるでしょう? 今、会社の業績は上がってるわ。海原がいなくなっても大丈夫だってことを従業員に示しておかなくちゃならないの」
 急にしおらしい声で言う。
 確かに玲緒奈は社員からの評判も良いようだ。それに取引先はほとんどが土建業者等であるため、彼女の美貌がいっそう威力を発揮していることもうなずける。
「いやいや、充分すぎるほど理解しているよ。じゃあいつ頃なら時間とれそう?」
「そうねえ……」
 電話の向こうで手帳をめくっているらしく、
「今日は今から専務と大阪へ出張なの。明後日のお昼には帰れるから、午後ならOKよ」
「わかった、じゃあ明後日の昼にまた連絡するよ。気をつけてな」
「ええ、ありがとう。あなたもあんまり繭美を可愛がりすぎないでね。ちゃんとあたしの分もエネルギーを残しておいてよ」
 礼を言いながらも皮肉を忘れないところが彼女らしい。
「そうだ、玲緒奈。涼子の件だけど……、本当に大丈夫なんだよな」
「安心して。もう二度とあたしたちの前に現れることはないわ。あの女も再起不能よ」
 含み笑いを残して電話は切れた。
――今夜から明後日の昼間で玲緒奈はいない
 頭の中で反芻してみた。
 ならば今夜あたり、一度涼子の事務所へ行ってみよう。
 玲緒奈は大丈夫と断言するが、彼には一抹の不安もあったし、涼子の身体に未練もある。彼女だってきっと同じ思いだろうし、直接押しかければ追い返されることもあるまい、そう決めると、下半身に力が漲ってきた……。

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金色の背徳 第34話

2009/03/09 20:56 

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 繭美は、あられもない姿でベッドをのたうち、恥部を舐められている自分に、狂おしいほどの恥じらいを覚えた。しかし、怒涛のように押し寄せる悦楽がそれを流していく。燃えるような四肢とは反対に、ヒップのあたりは濡れたシーツでひんやりしていた。
「う、くッ! ああッ……、はああん……!」
 舐め尽くされた蜜壷に、夫の舌が差し込まれた。よじれるほどの痺れが身体を貫き、渇いた唇から嬌声が漏れる。
 彼の舌は意志をもつ蛸の足のように、繭美の感じるポイントだけを責めてくるのだ。およそ一年の結婚生活で、夫は彼女の弱点を熟していた。
 淫襞を押し開かれ、肉道の上側が舌先で突かれた。剥き出した突起を、鼻の頭でコリコリと擦られると、とめどない淫汁が噴水のように飛び散った。
「あうッ、あッ、わはああ!」
 あまりに大きな自分自身の声に、繭美は思わず口を覆った。
 隣家の義母、玲緒奈に聞こえてしまうかと危惧したのだ。むろんそれはあり得ないが、そう思わせるほど彼女の昂ぶりは高みに達していた。
「しゅ、駿策さん……、わたし、もう……」
 鼓動が機関銃のように打ち、息も苦しい。
 脳髄は快楽を堪能しているが、身体には力が入らない。まるでクラゲにでもなったように、ふわふわと浮いている感じなのだ。

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「どうした? どこか痛いか?」
 股座から聞こえる夫の声も、どこか別世界からの通信のようだ。
「あ……ううん、違うの……、あッ……」
「よし、じゃあ繭美」
 顔を上げた駿策の姿が、月明かりに浮かんだ。
 広い肩幅、ガッシリした胸板、浅黒い肌、どこをとっても頼りがいのある男だ。彼の逞しい姿は、繭美に深い安心感を与えた。
「んんッ!」
 濡れ壷の入口が彼の硬直で塞がれた。彼女の肉体をいたわってか、それはジリジリとゆっくり侵入してくる。たっぷり潤っているので痛みはないが、やはり舌とは異なる圧倒的な存在感だ。じわっとした愉悦が、まだ幼さの残る四肢へ染み込んでいく。
 セックスに溺れるほど彼女の身体は開発されていないが、さすがに一月ぶりの今夜は違う。父親の病状を不安に思う毎日で、全身にしこりのような疲れが溜まっていた。
「あう、あ……。駿策さん……」
 夫に抱かれることでその膿が溶解し、喘ぎ声とともに発散するような気がした。
「繭美……」
 唇を合わせながら、駿策が身体を預けてきた。恥じらいを残したまま舌を絡め、夫の背中に両腕を廻す。
「ああぁ……」
 駿策の重みを受け止めると、言いようのない充足感が女体を支配した。肉体的な悦びと満ち足りた精神が融合し、至福の喘ぎがこぼれ出た……。

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「金色の背徳」は、今回の第34話をもって第1部を終了させていただき、次回からは、「乱れ妻」シリーズの連載を開始します。シリーズ1作目は「喪服妻」です。
「喪服妻」の終了後、再び「金色の背徳」第2部をスタートさせます。ご期待下さい。


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金色の背徳 第33話

2009/03/08 22:02 

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 新妻の肌はおよそ一ヶ月ぶりだった。玲緒奈と涼子、二人の熟女のおかげで欲求は満たされているが、やはり自分だけのものである妻の肌は格別だ。
 下腹部をさまよっていた彼の舌先が、何の前触れもなく股間を襲った。
「……ああッ、いやあ……」
 突然訪れた激しい痺れと羞恥に、新妻の表情が歪んだ。
――このサーモンピンクの秘唇も、俺だけのものだ――
 やや荒っぽい動きで太腿を開かせ、その股座に顔を埋めた。
 風呂上りの石鹸の香りに混じって、彼女独特のメンソールにも似た匂いがする。
 パックリ開いた亀裂の周りの恥毛は薄く、その中心部までもがはっきり見えた。淵のラインも同じく桃色に輝き、紅を塗った唇のごとくきれいな形をしている。そこに艶を与えるように、透明の蜜液が流れ出した。
 すぼめた舌先で全体を舐め、それから花びらのような肉襞を一枚一枚、たっぷりと唾液をまぶしてしゃぶり尽くす。
「はああぁ……! は、恥ずかしい……」
 溢れる樹液で濡れたシーツが繭美の羞恥心を揺さぶる。彼女は奥歯を噛みしめ、両手で表情を覆い隠した。
 湧き出る新鮮な蜜液は夫の舌に絡めとられ、彼の唾液と淫らに融合する。それらをすする音が若妻の聴覚を刺激し、シーツに大きな染みを作った。
「いやああ……ん!」
 泉の淵に指を当て、薄い皮膚を左右に引っ張る。膨張した赤いダイヤが、控え目なその姿を露出した。

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 唇を近づけ、そっと吸ってみると、
「あ、わあッ! はあ、ああんッ……」
 活魚のように肢体がピクピクうねった。
 若妻にとっても、一ヶ月の空白は大きかったのだろうか、いつもより過敏に反応しているような気がする。濡れて光沢を帯びた突起を、駿策は指と舌で責め続けた。
「は、ん……、あああッ、い、いやぁ……!」
 弓のように女体がしなり、うっすらとあばらが浮いた。細い眉が弧を描き、眉間に小さなしわを刻んだ。
「ううッ……、ああッ、駿策さんッ……」
 喘ぎにまぎれた繭美が両手で枕を掴むと、駿策の一番好きな、彼女の腋の下が露わになった。
 張りつめた肌が渦を巻くように光り、青い静脈が透けている。体毛の薄い彼女らしく、いつもスベスベしていて、汗の雫も弾き飛ばすほど瑞々しい。容姿もそうだが、ここまで腋の下が美しい女は珍しいのではないか。玲緒奈や涼子、美熟女たちと比べても、繭美が群を抜いて勝っている。しゃぶりつきたい衝動を抑えた駿策は、秘所の愛撫を続けた。
 上下の唇で突起を捉え、舌先を尖らせた。ツルツルした表面で円を描くように動かし、時おり軽く弾く。
「は、あんッ! はああッ……! い、いや、いやぁ!」
 女体を左右に揺さぶり、同時にヒップを跳ね上げる。「いや、いや」と言うのは、繭美のいつもの口癖だ。悦楽に悶えながらも、廉恥の心を捨てきれない。
 恥ずかしげに悶える新妻の肢体が、久しぶりの彼にはいっそう新鮮に写った。陵辱欲に膨らんだ怒張は、下腹部へ食い込むくらいに反り返り、いまや遅しと突入を待ち構えているのだ……。

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金色の背徳 第32話

2009/03/07 22:12 

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 玲緒奈の勧めに従って早めに帰宅すると、繭美は久しぶりの手料理で出迎えてくれた。
 駿策が食事を終えるのを待っていたように、彼女は涼子の件を切り出した。突然のことに、かなり驚いているようだ。
 ピンクのエプロン姿が新妻の色気を滲ませているが、その表情は青ざめている。彼女にとっては数少ない血縁者だ、心配するのも無理からぬことである。
「あまり心配するなよ。玲緒奈さんも良かれと思ってやったことだ。それにいざとなれば俺もいるし、彼女の勝手にはさせないから」
 力強く、言い含めるように言った。
 駿策にとっても、涼子との絶縁は別の意味で痛かった。
 あの熟れきった肉体を二度と抱けないとなると、もう少しゆっくり事を運んでも良かったのでないかと思ってしまう。一ヶ月ほどの短い付き合いではあったが、年齢の割りに一途な彼女に情が移った部分もあるのかもしれない。丸裸で放り出されたことに対しては、同情する気持ちもあった。
「……玲緒奈さんとは血の繋がりもないし、わたしが頼れるのはあなただけだから……」
 繭美が漏らした。
 義母を信用してはいても、どこかに一抹の不安がある。それを取り除き、温かく包むのが彼の役目だ。
「これからも何かあったら必ず俺に相談してくれ。決して隠し事なんかせずに」
 重みのある夫の言葉に、新妻はしっかりとうなずいた。
 夕食を終えて入浴を済ませると、シャワーを浴びる繭美を待つ間、軽くウイスキーを飲んだ。しばらくぶりのアルコールが、乾いた内臓に深く染み渡る。
――もう少しで海原家の財産が掴める――
 あとは従兄の啓太を放逐し、海原の死を待つだけだ。
 繭美は自己主張のない人形のようなもので、それでいて妻として飾っておくには申し分ない美貌を備えている。
 一人で生きていく術も知らなければ、義母と夫の関係を疑る世知も持ち合わせていない。海原が死んだとして、どのみち駿策と玲緒奈の結婚は不可能だ。繭美に妻の座を与え続けても、何の不都合もないのである。
 今夜は繭美を抱くつもり、いや抱かなければならない。彼が夫であり、彼女が妻である証として……。

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「ああ、気持ちよかった。こんなにゆっくりお風呂に入ったの久しぶりだわ」
 湯上りの艶やかな肌を光らせ、繭美はキングサイズのベッドに腰を下ろした。バスタオルを巻いただけの姿から芳ばしい石鹸の香りが立ち上る。
「親父さんも小康状態だし、お前も少しは休んだ方がいいよ」
 枕元にグラスを置き、駿策はベッドに転がった。
 看病疲れでやつれた時期もあったが、今はそれもなくなり、はち切れんばかりの若さが溢れている。爛熟の肉体ばかりを相手にしていた彼にとって、あどけなさを残した繭美の肢体に、我が妻ながら新鮮さを覚えた。
「ありがとう。これからそうさせてもらうわ」
 髪を拭う姿からか弱げな白いうなじが垣間見え、駿策の劣情を揺さぶった。
「繭美」
 背後から彼女を横倒しにする。細身の身体がベッドに弾み、その拍子でハラリとバスタオルが脱げ落ちた。
「あッ……!」
 可憐な唇から小鳥のような声を漏らし、繭美は両腕で胸を隠した。華奢な首筋が廉恥に赤く染まる。
「……駿策さん、明かりを、消して……」
 恥ずかしげに顔をそむけ、新妻は小さく呟いた。このあたりのしぐさは今も初々しく、彼の征服欲を駆り立てるのだ。
 ベッドサイドの照明をオフにすると同時に、室内は夜の帳に包まれた。差し込む月明かりに浮かぶ若妻の肢体は、まるで妖精のように幻想的に見えた。
 乳房を覆う彼女の両手をゆっくり外すと、控えめな膨らみが顔を出す。
なだらかな丘陵の頂には、薄桃色に煌めく粒が静かに息づいていた。白く澄んだ肌に、清らかなピンクが映える。
 チュッという軽いキスの後、駿策は首筋から鎖骨へと舌を這わせた。若さの漲る艶々した柔肌が、燃えた唇に吸い付くようだ。
「……はあっ、あ、あん……」
 乳房の下に手をあてがい、すくうように持ち上げ先端のさくらんぼを唇で挟んだ。甘く立てた歯へ、コリッとした感触が心地よい。
「い、いやあ……」
 いつものか細い喘ぎが漏らし、ゆっくり首を揺らしながら繭美は指を噛んだ。
 若妻の肉体はすでに嬌声を抑えられないほど昂ぶり、乳首の愛撫だけで昇天しそうなほど感度は良い。
「あッ、はあッ……んん……」
 小ぶりながらも果肉の密度が濃く、テニスボールのごとき弾力だ。同じしなやかさでも三十路熟女とは一味違い、まだ青い硬さを残している。
 瑞々しい絹肌を駿策の舌先が滑っていく。蝋のように弱々しい白さが、可憐な彼女のイメージにピッタリだ……。

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金色の背徳 第31話

2009/03/06 22:04 

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「親切な人がいるのよ、世の中にはね。それともそれだけ敵が多い証拠かしら」
 玲緒奈の声が一段と甲高くなった。
「なんてこと……」
 血を吐くように涼子は呻いた。
 屋外プレイの刺激と彼の巧みな愛撫が融合し、昇天と同時に失禁までしたのだ。凄まじく乱れた昨夜の昂ぶりは、今も女体に刻まれている。
――まさかあの現場が写真に……――
 怒りと羞恥が融合した脳細胞が、エクスタシーにも似た衝撃を彼女に与えた。
 まるで首根っこを掴まれた猫のような心境だった。ここまであからさまな証拠を突きつけられては、さすがの涼子もぐうの音もでない。完敗だった。
「なかなか面白い写真でしょ」
 我を失った女弁護士を見下ろす玲緒奈は、自分の勝利を確信した。見事な快勝劇に酔いしれていた。
「この写真を……、どうするつもり……」
 死を前にした蝉のような声で涼子は呟いた。顔から血の気が失せ、指先が小刻みに震えている。
「あなたにあげるわ。大切な想い出でしょう? 大事にしないとね」
 それから続けて、
「それにあたしにはネガがあるから」
 何枚でも焼き増しができるのだと、暗に恫喝した。
「この写真を海原に見せたら何ていうかしら? 可愛い娘の夫を寝取ったあなたを決して許さないのは間違いないわ。駿策さんも大変だけど、あなたはもっと困るでしょうね」
 あの日、駿策から密会場所を聞いた玲緒奈は、自らカメラを持って出掛けた。
 給水タンクの陰に隠れ、行為に没頭する二人へ向け、何度もシャッターを押したのだ。湧き起こる嫉妬心を抑えるのが大変だったが、駿策を信じて彼の提案に従ったのだ。
「わたしだけじゃなく、駿策さんまで脅すつもりなの……、あなたという女は……、海原家を乗っ取るつもりで……」
 駿策がこの姦計の黒幕だとは、涼子も知る由もない。未だ彼は自分の味方だと信じているのだ。
「それはあたしが考えることで、あなたには関係ないこと。そうそう、海原だけじゃなくて、ゴシップ誌もきっと喜ぶでしょう……」
「やめて!」
 涼子は激しく首を振り、
「あなたの要求は何なの!」
 ソファを蹴飛ばすように立ち上がった。
「さすがは弁護士さん、交渉に応じるのね。なら言うわ、こちらからの条件は二つよ。一つは、海原家と一切の縁を切ること。もちろん駿策さんと会うことも許さないわ。二つ目は、顧問契約を打ち切ること、以上よ」
「あなたって女は……」
 真っ赤な唇が震え、豊かな髪が波を打っている。

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「あたしはそれほどの難題だとは思わないけど。写真が海原の元へ届けられるよりましでしょう。それに二つの条件を素直に認めるのなら、あなたに三百万円支払うわ。これまでの功労金としてね。どう?」
 玲緒奈の最後通告は、涼子に選択の余地を与えなかった。拒否すれば丸裸で放り出されるのだ。
「……分かったわ……。でもお願い、駿策さんには……、彼には危害を加えないで」
 打ちひしがれながらも、涼子は最後の抵抗を試みた。
「あなたに関係ないでしょ!」
 恋人気取りで馴れ馴れしい涼子の態度が、玲緒奈の逆鱗に触れた。駿策の肉塊で、この白い雌豚が存分に悦んだかと思うと、苛立たしくて仕方ない。
「契約解除の書類は後日送るから、署名して送り返してちょうだい。くれぐれも約束を守ってね。今日のことも駿策さんには黙っていなさい、いいわね。もし破ったらどうなるか分かってるでしょうけど」
 女の感情を交えながら玲緒奈がきつく言い渡すと、涼子は写真を収めた封筒を小脇に抱え、部屋を出て行った。
 熱く燃え上がったリビングに、再び静寂が訪れた。
「ふうっ」
 大きく息を吐くと、全身に勝利の喜びが浸透していく。最大の敵を完膚なきまで叩き潰した達成感は、セックスでの悦びとは一味違う良さがあった。
 テーブルの受話器を取り、駿策の携帯へ連絡を入れた。彼は事務所でこの報告を待っているはずだ。
「どうだった?」
 共犯者である義理の息子はすぐに出た。
「完璧よ、完璧。涼子はもうただの白豚にすぎないわ」
 喜び勇んで先ほどまで経緯を詳細に話した。
「そうか。正直、ちょっと心配したけどな」
 何気ない駿策の口調が、妙に恋しく思えた。涼子との対決は、自分で思った以上の神経を使ったのかもしれない。
「涼子を解任したこと、あたしから繭美に伝えておくわ。あの娘を慰めてやって、きっと驚くでしょうから」
「分かったよ、夫としてな」
「そう。妙な気を起こさないようにたっぷり可愛がってやるのが夫の役目。繭美にはあなたしかいないのよ」
 酷薄な笑みが玲緒奈の口もとを歪めた。
「なんだい、今日はいやに寛大じゃないか。いつもはチクチク俺を責めるくせに」
「あたしはいつも寛大だわ。じゃあしっかり頼んだわよ、しゅ、ん、さ、く、さん……」

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金色の背徳 第30話

2009/03/05 21:46 

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 啓太が西条宅に闖入した翌日、芦川涼子は久しぶりに海原家を訪れていた。
 義兄が入院してからは初めてのことである。訪問の理由は他でもない、宿敵である玲緒奈と決着をつけるためだ。
 相手が女なので、いつものようなミニスカートではなく地味なパンツスタイルだ。髪も束ね、極力弁護士を匂わせる服装を心がけた。
「どんなご用件?」
 玲緒奈が冷たく言い放った。
 広大なリビングのソファで悠然と脚を組み、ふてぶてしい態度を見せる彼女には、すでに女主人としての貫禄もある。自分より三つ年下の三十五歳が、まるで年輪を積み重ねた大年増のように見えた。
「座らせてもらうわね」
 敵意のこもった視線を軽くかわし、涼子はソファに腰を沈めた。
――この女さえいなくなれば――
 駿策と契りを交わした今では、玲緒奈だけが海原家の異分子である。その邪魔者を排除するのが、顧問弁護士の役目だ、涼子は自分に言い聞かせた。
 前もって連絡を入れていたため、通いの家政婦も外出させたらしく、家には玲緒奈独りきりだった。彼女も何か重大な話だと察してのことだろう。
「用件はこれだけ。署名して欲しいの」
 パチッとバッグの口を開き、封筒に入った一枚の紙をテーブルに置いた。これだけで玲緒奈には通じるはずである。
「離婚届じゃない、これ。誰が離婚するの?」
 顔色ひとつ変えず、玲緒奈はソファにもたれたままだ。羨ましいほど長い睫毛が、瞳の上でカールしている。
「決まってるわ、あなたと義兄よ」
「何であたしが海原と? しかもどうしてあなたがこんなものを?」
「身に覚えがあるはずよ。妻の継続的な不貞行為は、離婚理由として充分だわ」 
 むろん玲緒奈の浮気の確証はまだ得ていないが、涼子には確信があった。それに駿策のすべてを独占したいという思いが、彼女を焦らせていたこともある。
「証拠はあるんでしょうね、弁護士さん?」
「残念だけど、まだ証拠はないわ。でも潔く自分の非を認めて出て行くなら、あなたの今後の身の振り方を考えてもいいけど」
 涼子は自信たっぷりに言った。
「何寝ぼけたこと言ってるの、弁護士さん。証拠もなしに、人をふしだらな女だと決めつけたりして」
 三十億の財産がかかっているだけ玲緒奈も強硬だった。怒気を帯びた眉がやや吊り上がり、広い額にも赤みが差している。
「証拠は時間の問題よ。それからならあなたは無一文で追い出されることになるのよ、それでもいいの?」
 涼子は海原から一定の財産の運用を委任されている。だからある程度の金額なら、玲緒奈に手切れ金として渡しても良いと考えていたのだ。
「ふふふ……」
 玲緒奈が妖女のような笑いを漏らした。

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「何がおかしいのよ。あなた、自分の立場が分かってるの?」
 不気味な玲緒奈の笑いが、涼子を不安に陥れた。妙に落ち着き払い、彼女の追及に少しも動じるそぶりを見せない。
「おかしいから笑うの。ふふふ…、ふっふっふっ……、あなたこそ自分がどういう立場にいるか分かっていないようね、おかしくて仕方ないのよ」
 こみ上げる爆笑を抑えるように、玲緒奈は手のひらを口に当てた。今にも腹を抱えて笑い出しそうな姿なのだ。
「わたしの立場? 言ってる意味が分からないわ」
「見えない? 断崖の上、独りで踊っているあなたの姿が」
 吐き捨てるように言って立ち上がり、玲緒奈はキビキビした動作で、サイドボードから分厚い封筒を出し、
「あたしの方もお見せしたい物があったの。これを見てもらって、感想を述べてもらえるかしら?」
 涼子の目前に放り投げた。
 煩わしそうに封筒を開け、内容物を目にした涼子は驚愕した。
「これ、は……」
 胸が締め付けられ、声がかすれた。全身の毛穴から冷たい汗が噴き出し、狂ったように鼓動が高鳴る。
「どう? ご感想は」
 勝ち誇る玲緒奈の声も遠くで聞こえる。
「どうしてこんなものが……」
 四肢の力が抜けていくが、瞳だけは釘付けになったまま動かない。描いていた巨大な城郭が、音を立てて崩れ落ちていく。涼子が手にしている十数枚の写真が、すべてをふいにしてしまったのだ。
 写真には涼子自身と、そして駿策が写っていた。
 写真の中の涼子は、駿策の男根をさも愛おしそうに咥えていた。もちろん彼自身もはっきり写っている。さらにはビルの屋上の鉄柵を握り締める涼子を後ろから犯す駿策、そして今にも嬌声が聞こえそうなほど喜悦に満ちた彼女の表情が……。
 淫猥に歪んだ唇の形、激しい抜き差しに跳ねる乳房、豊満な尻を突き出した扇情的なポーズ、すべてがまぎれもなく涼子自身のものだ。
 本能をさらけ出した男女の痴態が、ポルノ写真顔負けの露骨さをもって、あますところなく収められていた。誰が見ても、駿策と涼子の二人だと分かるほどの鮮明さだった……。

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金色の背徳 第29話

2009/03/04 21:37 

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 玲緒奈や涼子が一緒にいるときは、部屋の片隅で小さくなっているばかり従兄が、今夜は威圧的な雰囲気さえ漂わせている。
「君がおとなしいのをいいことに、遊んでるかもよ、あいつ」
「啓太さん、何が言いたいの?」 
「何でもないよ。ただね、そう何日も新妻をほかっておけるなって思っただけさ」
 啓太の吐き出した煙が、部屋の空気に溶け込んでいく。それを自分が吸っているように感じ、繭美は息苦しさを覚えた。
「ねえ繭美ちゃん」
 態度を一変させ、啓太は猫なで声を出した。
「さっきも言ったけど、僕たち従兄妹なんだ。やっぱり困った時に頼れるのは血の繋がりじゃないかな。そう思わない?」
 ネクタイを緩めながら立ち上がり、啓太は彼女の隣へ腰を下ろした。
――どうしたの、この人――
 彼にしては傍若無人とも思える態度に、繭美は少しだけ恐怖を感じた。
 啓太とは確かに従兄妹だが、彼自身に対しては、これまで好悪の感情を抱いたことはなかった。毒にも薬にもならない、とまで考えたことはないが、それに近い感覚だった。それが今夜はどうだろう。
「西条との結婚、どうだったのかなあ……。僕は初めっから反対だったけど」
「……啓太さん、用がないなら帰って下さい。いくら従兄でもこんな時間ですから。駿策さんに誤解されるとわたし、困ります」
「誤解?」
 啓太は煙草を揉み消し、
「誤解しているのは君の方さ。しかも自分の気持ちをね」
 酒臭い息が繭美の頬に掛かる。
――やっぱりお酒飲んでる――
 何があったか知らないが、酔っ払いの戯言につき合わせられてはたまらない。彼の言うことは意味不明だ。
「なあ繭美ちゃん」
 彼の細い腕が彼女の肩に掛かった。

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「やめて」
 害虫を追うようにその手を払いのけ、繭美は立ち上がった。
――この人は、わたしを……――
 ようやく繭美は、現実の危険を察知した。人畜無害な男だと思っていた相手が、今や凶暴な牙を剥き出そうとしている。
「昔はよく一緒にお風呂にも入ったじゃないか。ねえ、覚えてるだろう?」
「帰って!」
 強い口調で言ってみたが、飢えた獣には効き目がない。焦点の定まらない目を血走らせながら、彼女へ近づいて来る。
「もっと自分に正直になれよ、繭美ちゃん」
 だらしなく緩んだネクタイ、ズボンからはみ出たくすんだ色のワイシャツ、常に半開きの口、繭美は浮浪者に襲われているような錯覚がした。
 その時、けたたましい電話の呼び出し音が、二人の間に割って入った。
 繭美は救いを求めるように受話器に飛びついた。
「遅くなってごめん」
 聞き慣れた夫の声が、彼女の耳にはひどく新鮮に響いた。安堵のあまり、すぐに次の言葉が見つからず、
「どうした?」
 駿策の二言目でようやく一息つき、
「ううん、何でもないわ。今ね、啓太さんが来てるの。あなたに用事があるらしいけど、あとどれぐらい?」
「そうだな、三十分ぐらいかな。用事ってなに?」
「あなたに直接話したいって、さっきから待ってるの。じゃあもうちょっとね」
 啓太を凝視しながら繭美は言った。
「何かな……? ともかくすぐ帰るよ、じゃあ」
 繭美も受話器を置いた。
「もう五分ぐらいで着くって。ねえ、啓太さん。このまま帰ってくれるなら、今のことは内緒にしておいてあげるわ」
「わかったよ、帰るよ」
 立場が逆転したことを悟ったらしく、舌打ちを残して啓太は出て行った。
――いったい何だったのかしら、あの人――
 啓太の残した重々しい雰囲気を振り払い、繭美はグッタリとソファに沈んだ……。

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金色の背徳 第28話

2009/03/03 18:16 

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    第五章 若妻の憂いと悦び

 夫と叔母がビルの屋上で痴態の限りを尽くしている頃、それを露ほども知らない繭美は、一人の男の訪問を受けていた。
 午後九時過ぎである。
 人の家を訪ねるのに決して相応しい時間帯とは思われない。夫の留守中であり、隣家の義母も外出している。従兄妹とはいえ、彼女は不審な気持ちを抱きながら彼を迎え入れた。
「どうしたのこんな時間に? 前もって電話でもくれれば良かったのに」
 そんな思いを悟られぬよう、普段どおりに言った。
「近くまで来たもんだから、ちょっと君の顔を見ようと思って」
六つ年上の従兄、啓太は悪びれずに応えた。
――いつもと違う――
 オドオドした、他人の顔色ばかり窺っている啓太ではない。繭美は本能的に嫌な予感がした。
「西条は? 留守?」
「ええ。さっき電話があったから、もうそろそろ帰ると思うけど。駿策さんに何か御用でも?」
 とっさにデタラメを言った。
 何やら異様な雰囲気を携えている今の啓太に、不気味な思いを拭えない。
「そうか、じゃああんまりゆっくりできないね」
 ソファで足を組みながら、悠然とした態度だ。
「あの人に御用じゃないの?」
「ああ、違うよ。君に用があって来たんだ」
「わたしに?」
 繭美の不審はますます募る。
 これまで啓太が一人でこの家を訪れたことなど一度もない。もちろん彼女たち夫妻で呼んだこともないのだ。よりによって夫も義母も留守だというこの時に、何の用だというのだろうか。
「何か困ってるんだろう? 僕が相談に乗るよ」
「え?」
「だからさ、伯父さんがあんなことになって、君もいろいろ大変だろうと思って。俺たち従兄妹だろう、助け合わなきゃ」
 それだけ言い放つと、繭美の承諾も得ずに煙草を咥えた。彼女の顔をチラリと見て、カチッとライターを鳴らす。
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――夫でさえこのリビングでは煙草を吸わないのに――
 さすがに繭美も苛立ちを覚えたが、生来の謙虚さがそれを留め、
「どういうこと? わたしには分からないけど」
 ソファに座って腕組みをした。お茶も出さないのが、彼女の精一杯の意思表示だ。
――もしかして財産のこと?――
 父が倒れてからというもの、繭美の周りでは海原家の資産の話ばかりだ。義母も叔母も財産を挟んでお互いを罵り合っている。そこへこの啓太も加わりたいとでも言うのであろうか。
「彼はいつもこんなに遅いの? 新妻をほったらかしにして」
「お蔭様で仕事が上手くいってるみたい。今月一杯はてんてこ舞いだって」
 啓太の悪意ある言葉を聞き流し、繭美は微笑さえ浮かべた。
 義母も叔母も決して悪い人ではない。ただ、父が倒れたことで動転しているにすぎないのだ、繭美はそう好意的に解釈していた。
――わたしの周りでお金の話をしないのは駿策さんだけ――
 夫の清廉さを繭美は誇りに感じた。
「そりゃ結構なことだね、本当に仕事なら、だけど」
「どういう意味?」
 妙に自信ありげな様子が、何とも言えないほど気持ち悪かった……。

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金色の背徳 第27話

2009/03/02 21:41 

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 二本の指で満開の亀裂を開かれると、自然に彼女の宝石が露出する。そのツルリとした表面に彼が触れた。
「あ、ん! ああッ……ん! あ、ひッ! は、恥ずかしい、わぁ……」
 官能に溺れそうになりながらも、まだ理性という一片の板にしがみ付いていた。しかしそんな形ばかりの抵抗も、駿策が悦ぶことを知っての上だ。
「じゃあ先生、いったん中断して、どこかホテルにでも行きますか?」
 熱い息が熟女の耳に吹きかかかる。じゃれるような言葉のやり取りも、お互いの官能を高めあう小道具だ。
「もう……、わたしがそんなことできないってぇ……、知ってて言ってるんでしょう?」
 駄々をこねるようにヒップを揺すり、若やいだ声を出した。
「ええ、もちろんよく知ってますよ。下の口がこんなに涎を垂らしていますからね」
「やあんッ! あッ、ああぁ……ん」
 駿策の中指が激しい円運動を始めた。
 羞恥に縮こまっていた突起が、彼の指先を押し返すほどの勢いで膨らんでくる。同時に淫らな雫が、ぽたりぽたりと駿策の手首を伝わり、コンクリートの床に小さなシミを描き出す。 
「よっぽどお腹をすかせているみたいですね、先生のココ」
 駿策はベルトを緩めた。
「……もうっ……、分かってるくせにぃ……」
 喘ぎながらもさらにヒップを揺する。秘密を共有する恋人への、彼女なりの愉悦の表現であり、快楽の要求でもあった。
「じゃあ今から、二人だけの宴を楽しみましょう」
 獲物を狙う矢のような肉塊を露出した。その切っ先は天を突くばかりに怒張している。満々とした肉房を割り、涼子の官能の壷を貫いた。

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「あ、ううッ……んん!」
 月に向かって咆えるように涼子は顔を上げ、痛みを堪えるように首を振った。
「……す、すごいぃ……はああぁ……」
 四肢で充足感を味わい、淡いため息を発した。
「先生、今夜はいつもと、ちょっと違いますね」
 ハイヒールを履いたままで、立ちながらのバックスタイルという体勢が影響しているのか、涼子も同感だった。彼のモノの硬さ、熱さは明らかに違う。
「そんなのぉ……、分からないわ、あぁ……」
 快感を溜め込むように頭を下げ、豊かなヒップをグリグリと彼に押し付けた。さらに深い挿入を望んでいるのだ。
 内奥まで届いている男根に力を入れ、脈を打つように肉壁を刺激すると、粘り気のあるそこも合わせて収縮する。静止状態なのだが、抜き差しするのと同様の気持ちよさが駿策の肉塊を包む。
「……先生、やっぱり違いますよ。今夜のココ……」
 ウエストに添えた手に力を入れる。柔らかなもち肌に指が食い込み、ふんわりした熟女の脂肪がうねった。
「駿策さん、今だけは……、涼子って呼んでぇ。今だけでいいから……」
 背後を振り返った女弁護士は、濡れた瞳で彼の唇を求めるのだ。
「……コレが、あなたのコレが毎日もらえるなら……、どうなってもいい、わぁ」
 じわりじわりと押し寄せる快楽に身を委ねる熟女は、思いのほかはっきりした言葉で漏らした。
「先生、ダメですよ。そんな投げやりなこと言っちゃあ」
 突き刺さる硬直を引き抜きながら言い、
「あなたが望むだけ、僕も協力しますから」
 言い終わらないうちに再度ぶち込んだ。
「ぐッ、はあッ! んんん……」
 嗚咽にも似た声が喉から絞り出された。苦痛を耐え忍ぶように、眉間に淫らなしわを作り出した。
「本当……にぃ?」
 乳房を愛撫する彼の手を自分の手のひらで包み、泣きそうな顔で唇を求める。その仕草には弁護士としての威厳は欠片も見られず、性奴と化した一匹の牝獣でしかない。
「僕が一度でも約束を破りましたか? 現に今夜だって……」
 涼子の顔を覆うように唇を重ねた。すぐに入ってきた舌先を、ねっとりと絡めとる。彼女の表情が和らぎ、ふっくらした頬が紅色に染まった……。

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金色の背徳 第26話

2009/03/01 21:40 

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「本当、なかなかいい景色ね」
 駿策の言った通り、屋上からの眺めはなかなかのものだった。少し離れただけなのに、街の明かりが遠くに見える。
 涼子は胸ほどの高さの手すりを握って景観を楽しんだ。
 夜の空気も心地いいし、先ほどの合同事務所の件も、彼女の気持ちを高揚させていた。その横顔を涼しげな夜風が吹きつけ、セミロングの茶髪をなびかせる。
「あん!」
 いきなり後ろから抱きつかれ、涼子は軽い悲鳴を上げた。駿策はブラウスの上から乳房を揉み、股間のモノを彼女の腰あたりに押し付けてくる。
「だめよ、だめぇ……」
 小さく抗うものの、唇をふさがれたとたんに、その声を吐息に変えた。
 彼の手が素早い動きでブラウスのボタンを外すと、はだけた胸元からこんもりした乳房が飛び出すように露わになった。
「あれ、先生、準備がいいですね」
 わずかに驚いたようだが、彼は瞬時に涼子の意図を察知したようだ。姪の夫との蜜戯を期待し、彼女はブラジャーを着けて来なかったのだ。
「はあぁ……ん、こんなとこでぇ……。誰か来ちゃうわぁ」
 背後から双の肉房を揉みしだかれ、涼子は甘く喘いだ。
 いかに建設中のビルとはいえ、他人に覗かれないとは言えないだろう。現に近辺のビルにもまだ明かりが残っているのだ。
「誰かに……見られちゃう……」
 刺激的な愛撫に身を任せたい思いと不安が交錯する。
「誰も来たりしませんよ。部屋の鍵を特別にもらったのは僕だけですから」
 駿策の唇がうなじを這う。
「あ……ん。本当に、大丈夫……なの……?」
「もちろん。絶対安全だからここを選んだんですよ」
 自信をもった駿策の返答に、涼子の不安も薄らいだ。覗き見される心配がなければ、彼女に屋外プレイを断る理由はない。

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「誰かに見られたら……、わたしたち……破滅よ」
 そんな自虐的な言葉で、熟女は自らの肉体を鼓舞する。
「……僕は、あなたと一緒なら、破滅も怖くない……」
「ほ、本当に、そう思ってくれるの?」
 彼の言葉に脳天が痺れ、呼吸がいっそう荒くなった。
「そうじゃなきゃ、こんなことできませんよ。言ったでしょう、僕らは共犯者、だって」
 太ももの内側を伝う彼の手のひらから、背徳の熱情が感じられる。身体の心が焦げるように熱く、欲望の汁が溢れ出す。
――ああ……。そう、共犯者。わたしと彼は共犯者……――
 うっとりする涼子をよそに、駿策は待ちきれない様子でスカートをめくり上げた。
「あれっ、先生。やるじゃないですか、ノーパン、ノーブラだなんて」
「……あなたが急に呼び出すから……、つ、着ける時間がなかったのよぉ」
 驚きを隠せない彼に、涼子は妙な屁理屈で自己弁護した。非日常的な大胆さを望みながらも、さすがにまだ恥じらいを捨て切れない部分もある。
「さすが涼子先生、いつも僕の一歩先を行ってますね」
 男にしては華奢な指先がヒップの割れ目を素通りし、その奥へ入っていった。
「ひ、いッ!」
「夜景を見ながらっていうのも悪くないでしょう? 先生」
「最初から……、そのつもり、だったのぉ……?」
「いけませんか? 先生だってこの通り。用意がいいじゃないですか」
 小刻みな指の動きに、涼子の下半身は震え始めている。
「あッ…ああッ! で、でもだめ、よぉ……。こんな、場所じゃあ……」
 そんな抗いのセリフを吐きながらも、涼子は彼の指が侵入しやすいように、心持ちヒップを突き出してしまうのだ……。

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