FC2ブログ

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | Top ▲

十字架上の貴婦人 第2話

2009/05/30 14:27 

 ひとりだけの淫靡な宴の中、貴和子は夫の顔を思い浮かべた。
――素敵なご主人ね――
 知り合う人々から、耳にこびり付くほど聞かされた言葉だった。
 有名国立大出身で弁護士、三十九歳の若さで都心の一等地に事務所を構え、三人の弁護士と五人の事務員を雇っているやり手の夫。
 大学時代には男性誌のファッションモデルの経験もある夫。
 三年前に百坪の土地を即金で買い、洋風の家を建てた夫。
 結婚以来、変わらぬ優しさを与え続けてくれる夫……。
――そう、確かに最高の夫。だけど……――
 小さめの乳首をつまむ。
 薄れかけているが、初々しいピンクの名残がまだある。
 それは肉体の高まりに合わせて硬さを増し、まるで咲きかけの蕾のようだ。やんわり乳房全体を揉みながら指先で転がすと、またズキズキと芯が疼き始めた。
「あうっ、ううん!」
 同時に股間の中指を強く動かすと、硬く縮こまっていた紅玉が膨らみ、痺れのようなものが五体を貫いた。ピリッと沁みるような刺激を、貴和子の身体は甘く受け止めた。
 夫に対して唯一、そして最大の不満。
 それは彼があまりにも性的に淡白すぎることだった……。
 思えば新婚の時からそうだった。週に一回あれば良い方で、月に一度、そして三ヶ月に一度に……。
 夫しか知らない貴和子は、それが当然だと思っていたが、人の話を聞くとどうも違うようだ。最近はそれがいっそうで、夫婦の営みが減るにつれて、彼女の自慰の回数は増えていった。
 貴和子は頭を起こし、恐々と股の間に目をやる。
 V字に折り曲げた脚が淫靡な形に見えた。その付け根で漆黒の闇が咽ぶ。月光を浴びた太ももが、薄い肌から繊細な静脈を浮き上がらせ、バスローブの模様さえ淫らな思いを喚起させた。
 尺取虫のように這う指先は、まるで自分の一部ではないようだ。クネクネと関節をしならせ、彼女の意志を超えて動くそれは、まるで官能の妖虫であった。
 あまりのいやらしさに貴和子は顔を背けた。
それでも妖虫は、自己主張をするかのごとく彼女の紅玉に張りつき、さらに活発な動きをするのだ。
「あ、くうっ! ああっ……」
 錐で刺されたような快感――痛みではない――に貫かれた。
 夫は決してひ弱な体つきではなく、むしろ反対だ。
 大学時代はラグビーをやっていただけに、背も高く肩幅もあり、見るからに精力を漲らせているタイプなのだ。弁護士となった今もバリバリと仕事をこなし、週に二日は地方へ泊りがけで出掛けるほどである。
 記憶の彼方にある夫の愛撫を思い浮かべ、貴和子は指先を動かした。彼女の昂ぶりは普段より早く、それだけ飢えているのだとも言えた。
「はっ、あんっ……」
 血流にのった悦びが全身に行きわたり、それが肌から染み出してきそうだ。隆起した乳首も敏感さを増し、触れただけで身体が跳ね上がりそうな気がする。
――これ以上はだめ――
 深く陥ってしまうと、止められなくなる恐れがある……。




ご愛読ありがとうございます。応援よろしくお願いします。
また、ご感想などをメールでいただけるとありがたいです。
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村










スポンサーサイト
[PR]

テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

十字架上の貴婦人Comment(0)Trackback(0) | Top ▲

十字架上の貴婦人 第1話

2009/05/26 08:20 

第一章 陥れられた令夫人

 湯上りの湿った身体にバスローブをまとい、財部貴和子は秋の夜風に身を任せた。長い黒髪がわずかに揺らぐ。
 灯りを消した室内に、ほのかな月明かりが小さな影を作る。夫のいない夜には、ベッドサイドに腰掛け、こうして肌の火照りを静めるのだ。
 ひんやりした流れが、胸もとから石鹸の匂いを立ち上らせ、彼女の芯を疼かせる。
 昼の間はどうにか抑えているが、夜になると柔肌が騒ぎ出してしまう。まるで爪先からじわじわと這い上がってくる妖虫のように。
 風の冷たさか肉体の昂ぶりか、貴和子は震えを感じた。
――ああ……、だめだわ――
 窓とカーテンを閉め、ダブルベッドに横たわると、黒いシーツがバスローブの白さを浮き上がらせる。
 貴和子はそっと裾をめくり、しなやかな指を滑らせた。片手で腰紐を解きにかかる。下腹部を撫でつつ、細い指先が繁みにかかる。まだ湿り気を残した恥毛たちをかき分けると、中指がぷっくりした肉芽に触れた。
――はあっ――
 声には出さず、心の中でため息を吐く。
 包皮の上から軽く押さえてみると、じわっと心地よさが広がり、芯の疼きが少しだけ治まったような気がした。
 そこで止めておくつもりだったが、貴和子の意に反して指先はさらに奥へ進んだ。
 いつもそうするように、人差し指と薬指で皮膚を外側へ引っ張った。肉芽の包皮がめくれ、淫裂が口を開ける。それがかえって大きな空虚を感じさせる。
 紅色の宝石が露わになった。
 淫靡な自分の姿を脳裏に描くだけで、ヌルリとしたものが流れ出す。その蜜に指をまぶし、ふんわりと紅玉に触れた。
「はっ!」
 かさぶたを剥がされる痛みにも似た刺激が、一直線に喉もとまで駆け上がる。思わぬ声の大きさに、貴和子は自分でも驚きを禁じ得ない。誰かに聞かれているようで、とっさに口を覆った。
――夫に抱かれたのはいつだったろうか――
 消えかけていた悦びを思い出し、貴和子は考えた。
 この自分を慰める行為に、未だ罪悪感が抜け切らない。一ヶ月に一度だったものが二週間に一度、そして毎週に……。
 しだいに間隔が短くなり、今ではもう二日を空けると身体が悲鳴を上げてしまう。夫が出張で留守の日には、今夜のごとく必ず一人だけの宴を催すようになった。
 貴和子は紅玉をさするように指を動かした。
「あっ、ふ、ふうっ……ん」
 子犬のような吐息が、独り寝のベッドルームに木霊する。この全身を刺し貫くような刺激が欲しくて、彼女は今夜も自らを慰める。
 膝を立て、脚を開く。
 バスローブの裾が大きく割れ、股間がさらけ出された。泉から溢れる悦びの汁が、いつの間にかアナルの方まで流れてきている。
 貴和子は左手を胸もとから滑り込ませ、乳房を揉んだ。子供を産んだことがないからだろうか、柔らかさと瑞々しさを失っていない。手のひらの動きに形を変えながらも、跳ね返してくる弾力があった。
「ああ……っ」
 紅玉に触れるのとは違った悦びだ。
 脳を揺るがすほど強烈な刺激ではないが、じわりじわりと、快楽の小船に乗っているような気持ちになる。
 貴和子は小ぶりな自分の乳房が好きだった。
 十年前に結婚した時からサイズも変わっておらず、むしろ年齢を経てまろやかさと丸みが加わり、三十四歳の妖艶な色を溢れさせていた……。



ご愛読ありがとうございます。応援よろしくお願いします。
また、ご感想などをメールでいただけるとありがたいです。
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村







テーマ : 小説 - ジャンル : アダルト

十字架上の貴婦人Comment(0)Trackback(1) | Top ▲

金色の背徳 第46話

2009/05/01 08:11 

 駿策の寝返りで、玲緒奈は目を覚ました。
 いつの間にか眠っていたようだ。いや、気を失っていたと言うべきか。
二週間ぶりの肉塊が自分の中で爆発し、下半身が激しく痙攣したことは覚えているが、それ以降の記憶がない。
――今までで最高、かもしれないわ……
 これまでの彼との約七年間、週に二回以上は身体を重ね続けてきた。回数にすればゆうに千回は超えているだろうが、ここまで我を忘れたのは初めてだった。出張の疲れがあるかもしれないが、それでも今日の悦びは格別だった。
 弛緩した肉体は未だ火照りを残しているが、指一本動かすのも億劫なほど全身の筋肉が痺れている。
――やっぱりあたしには駿策、駿策にはあたしじゃないと……
 隣で軽い寝息を立てる男の顔を見ながら思った。貪欲な玲緒奈の求めに、精魂尽き果てたように眠っている。
 ベッドにうつ伏せたまま、玲緒奈は悦楽の余韻を味わった。めくれ上がった毛布やしわくちゃになったシーツから、行為の激しさが見て取れる。
 気だるい上体を起こすと、ひしゃげた乳房が弾力を取り戻した。室内の暖房のせいか、肌は薄っすらと汗ばんでいる。ベッドサイドの時計に目をやると、午後四時半過ぎを差していた。
 二十二階建ての最上階までは、街の喧騒が聞こえてこない。二人でゆったりと過ごす分にはこの上ないが、うっかりしていると時の流れまで忘れてしまう。
――まだ時間は充分ある……
 玲緒奈は安心してベッドにうつ伏せた。薄い毛布を身体に掛け、何も考えずに目を閉じた。
 今日は深夜まで駿策に付き合ってもらう約束だ。
 もうしばらく怠惰な時間を過ごし、シャワーを浴びてから駿策を起こそう、玲緒奈は思った。それから軽く食事をして、もう一度抱かれたい……。
――埋め合わせをしてもらわなくちゃ
 若い愛人のエキスをたっぷり抽入されたことでストレスも解消し、新たな活力も湧き始めていた。
 出張中、一人寝のベッドで考えるたことは、駿策と海原家のこと、特に繭美と涼子のことだ。暗い天井を見つめながら、何度も自分と彼女たちを比べてみた。
 美貌と肉体、そして駿策を惹きつけて離さないベッドテクニックは、繭美や涼子に負けるとは思わない。
 スタイルは二十代の頃から変わっておらず、むしろ引き締まった上に、年齢に応じた柔らか味が加わっている。そのために弛まぬ努力を続けてきたのだ。
 それでも玲緒奈は不安だった。
 繭美には、はち切れそうな若さがある。十一という歳の差はどうにもならない。玲緒奈が真夏の太陽だとすれば、繭美は朝日である。
 そして涼子は弁護士であり、玲緒奈にない知恵や経験を持っている。今は大人しくしているが、いつ牙を剥いて襲い掛かってくるかも分からない。
――やっぱり駿策だわ……
 結局のところ、駿策の気持ちを掴んでおくのが完全勝利への必須事項なのだ。
 この点では、他の二人を玲緒奈が圧倒的にリードしている。これは自惚れでもなんでもなく、客観的な事実だ。
 しかし繭美は駿策の妻であり、涼子も彼と身体を重ねた過去がある。駿策が彼女たち二人と肉体関係を結んでいるという事実、これは消しようがない。
――あたしは彼を信じている。きっと駿策も……
 玲緒奈としては、そう思い込むしかなかった。駿策と抱き合うことでしか、このやり切れない思いをかき消すことはできないのだ……。


 今回をもちまして、「金色の背徳」第2部は終了し、次回からは、「十字架上の貴婦人」を公開致しますので、ご期待下さい。




ご愛読ありがとうございます。応援よろしくお願いします。
また、ご感想などをメールでいただけるとありがたいです。
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村











テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

金色の背徳Comment(1)Trackback(0) | Top ▲

 | Blog Top | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。