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金色の背徳 第1話

2009/01/31 18:00 

                        主要登場人物

 西条駿策 (28)……向上心の強い野心家の青年。

 西条繭美 (24)……西条の妻。海原正造の娘。世間知らずのお嬢様。

 海原正造 (58)……海原建設社長。昔気質のワンマン経営者で資産家。

 海原玲緒奈(35)……海原正造の後妻。類まれな美貌で海原の後妻になる。

 葛城啓太 (30)……海原正造の甥(妹の息子)で繭美の従兄。

 芦川涼子 (38)……繭美の叔母。海原の先妻の妹。

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                    第一章 濡れる若義母

「どうだった、お義父さんの様子?」
 疲れきった表情で帰宅した妻の背中へ、西条駿策は努めて優しく声を掛けた。入院中の父親への見舞いが、このところ彼女の日課になっている。
「うん……、一進一退……かな。内臓もかなり弱ってるって……。だからちょっと心配」
 繭美の父、海原正造が脳溢血で入院してから、すでに二週間が経つ。これまで何十年の無理が、還暦間近の肉体を少しずつ蝕んでいたのだろう。
 リビングルームのソファに腰かけた繭美へ、駿策はコーヒーを入れた。結婚一年にも満たない二人は、まだ充分に新婚といえた。
 三百坪の敷地の中に、海原夫妻が住む家と西条夫妻の新居が並んで建っている。二人の結婚に合わせて、海原が建ててやったものだ。
「この際だから、わたしもゆっくり入院してもらいたいけど……。一日でも早く退院したいみたい」
 不本意そうに眉を寄せ、繭美はコーヒーカップを口に運んだ。
 白いパンツに淡いブルーのカットソーが、爽やかさを醸し出している。女子大生の雰囲気を残したあどけなさと、二十四歳の若妻の香りの交錯が、何ともいえない魅力だ。
「ちょっと横になれよ。最近あんまり寝てないだろう?」
 五LDKの新居は、中堅の建設会社を経営している海原が、娘の結婚祝いに奮発したものだが、さすがに夫婦二人には広すぎ、使っていない部屋がいくつもあった。
「ええ、ありがとう。じゃあシャワーでも浴びて、少し眠らせてもらうわ。ごめんなさいね、駿策さん。最近家のことほったらかしで……」
 繭美はサラサラした黒髪を束ねた。
 お嬢様育ちながらも、繭美は家事をいとわない。むしろ好きなほうで、特に料理は上手い。夫のために毎日創意工夫をしたものを出してくれる。
「こんな時ぐらい仕方ないよ。まあ家のことは適当にやっておくから、君は心配しなくていいから」
 新妻を気遣いながら、バスルームへ送り出した。まだ彼女に悟られるわけにはいかないのだ。今しばらくは甘く優しい夫の仮面を付け続けなければ……。

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 繭美の後ろ姿が消えるのを確認してから、しっかりとリビングの扉を閉めた。素早く携帯を取り出して、リダイヤルボタンを押す。
「どう様子は?」
 待ち構えていたように相手はすぐに出た。
「何とも言えないらしい、内臓も弱っているそうだ。繭美が青ざめた顔で言ってたよ。良妻の内助の功のおかげだな」
 駿策は唇の端に笑いを浮かべた。一歩一歩階段を上るように、彼らの計画は着々と進行している。
「そうね。あたしが後妻に来てからは、脂っこい物も塩辛い物も、あの人が望むままに食べさせたから」
 電話の向こうで笑いを放つのは、海原の妻で繭美の義理の母にあたる、海原玲緒奈である。冷酷な響きが彼女らしい。
「見舞いにはいつ行った?」
「三日前かしら。あたしが行くより繭美が行った方が喜ぶでしょう? あの人だって」
 悪びれずにしゃあしゃあと言う。
 彼女が海原と結婚したのは六年前、二十九歳の時であった。当時海原は五十二歳、親子ほどの歳の差に、周りからは財産目当ての結婚だと言われ続けていた。
「もう何年ももたないと思うわ。そのために嫌々だけど、求められるままに抱かせて差し上げたんだもの」
「若い女房に、張り切りすぎた爺さんがコロッと逝くのはよくある話だからな」
「ねえ今日会えない? しばらく会ってないじゃない」
 急に媚びた口調に変わる。こんな時は七つの歳の差も忘れてしまう。
「そうだな、もう十日もご無沙汰だからな、俺の方は」
 義父の入院でゴタゴタしていて、繭美も抱いていない。
「あたしだってそうよ。まあ、あなたと会いやすくなったし、爺さんの相手をしなくて済んだから良かったけど」
「爺さんも哀れだな。退院しても、さすがにしばらくは可愛い女房も抱けないだろうに」
 二人は楽しそうにあざ笑った。
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「繭美は大丈夫? 聞こえてない?」
「今シャワーを浴びてるよ。かなり疲れてるようだから、少し休めって言っておいた」
「いい旦那さんね、妬けちゃうわ。それはそうと、どうなの?」
 玲緒奈はチラリと皮肉を飛ばした。
「俺も会いたいけど、繭美の奴が……」
「心配なの?」
「何だよ、いやに突っかかるな」
「だってあなたがあんまり繭美、繭美って……」
 電話の向こうの、玲緒奈のぐずった姿が浮かんだ。
「あたしだって心細くなることぐらいあるわよ。ましてあなたの目の前には可愛らしい新妻がいるんだから」
 玲緒奈は今年三十五歳になったが、研ぎ澄まされた美貌に衰えは微塵もない。それどころか、滲み出る熟女の匂いがさらなる魅力を溢れさせている。
「分かった、繭美のことは何とかする。俺もお前を抱きたいのはやまやまなんだから」
「うん。じゃああたしが先に出て、いつもの所で待ってるわ。抜け出せたら一本電話ちょうだい」
「ああ。悪いな」
 電話を切ってポケットにしまうと、駿策は窓辺に立った。
 玲緒奈との付き合いはすでに八年になる。つまり彼女が海原と結婚するずっと以前から続いている。彼が二十歳の大学生、彼女が二十七歳のOLの時からだ。
 ドアの方を振り向いてから、煙草を取り出した。窓を少し開けて火を点ける。
 結婚してから煙草は繭美に止められていた。彼女にすれば夫の身体を気遣ってのことだろうが、彼はなかなか止めることができず、このところ彼女の不在時に隠れて吸っている有様だ。胸一杯に吸い込むと、ニコチンが全身に染みわたる心地よさがあった。
 窓の横を白いセダンが走り抜けていく。玲緒奈の車だ。高級車を運転する姿は、どこから見ても貞淑な良家の奥様である。
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「さて……」
 煙草を消し、吸殻は携帯用の灰皿に入れた。リビングを出て、バスルームに向かう。すりガラスのドア越しに、繭美の肉体が浮かんでいた。色白で繊細な日本人形のような彼女は、瑞々しい二十四歳の肌を上気させていた。
「繭美。お客さんから電話が入って、ちょっと出てくるよ」
 軽くノックをしてから言うと、シャワーの栓を止める音がした。
「これから?」
 火照った桃色の肉体がガラス越しにこちらを振り向いた。完熟の玲緒奈とは違う青い果実のような魅力が繭美にはある。
「ここんとこ事務所を閉めがちだから、急ぎのお客さんから呼び出されてね」
 小さなビルの一室を借りて、駿策は一人で司法書士事務所を開いている。これは繭美と知り合う前からだ。
「ごめんなさい。父のことでお客さんにまで迷惑かけちゃって……」
「いいから、いいから」
「じゃあ夕食は? 食べてくるの?」
 繭美はかえって恐縮して言った。まさか我が夫が、自分の義母との情事のために出掛けるとは夢にも思っていないだろう。
「多分そうなると思う。そんなに遅くはならないから」
「分かりました。気をつけて」
 久しぶりに若妻の裸体を拝みたい気持ちもあったが、今は我慢しなければならないと自分を諌めた。


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母と息子の禁断の愛


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