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金色の背徳 第7話

2009/02/07 22:04 

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  第二章 艶やかな女弁護士の企み

 海原正造が入院してから一月が経過した。大きな変化はなく、病状も一進一退が続いている。会話は普通にできるものの、歩行はまだ無理で車椅子を利用していた。
 繭美は毎日病床の父を見舞うのだが、その分だけ夫をおざなりにしているようで、申し訳ない気持ちが強い。
 ため息を吐いたとき、リビングの電話が軽快なメロディーを奏でた。
「繭美さん? 声が暗いわよ」
 甲高い声、相手は義母の玲緒奈だ。今日は彼女が代わりに父の世話に行っていたのだ。周りにはとやかく言う人が多いが、繭美はこの義母が嫌いではない。
「どう? お父さんは?」
「ええ。とくに変わりはないけど、早く帰りたい帰りたいって、そればっかりであたしを困らせるのよ」
 笑いの混じった玲緒奈の口調に、繭美も安堵した。
 二十以上も歳の離れた父に、彼女はよく尽くしてくれていると思う。少し派手好きな面はあるが、頭も良くさっぱりした気性で、何よりも夫の駿策を紹介してくれた「恩人」でもあるのだ。
「今日はあたしが一日こっちにいるから、あなたはゆっくり休んで」
 年齢は一回りしか違わず、母というより姉に近い。だからこれまでも上手くやってこられたのかもしれない。
「ありがとう。お言葉に甘えさせてもらいます」
 電話を切ると、繭美は緩慢な動作でソファに腰を沈めた。
 二十四歳の若さにも、やはり日々の心労は堪える。高校時代に母親を亡くしただけに、繭美の父への愛情は人一倍だ。睡眠不足も続き、何となく身体が重い。冷めた紅茶を口にすると、苦味が喉を通り抜け身体中へ染み渡っていく。
 夫は普段の生活に戻り、今日も事務所へ出掛けている。隣の父夫婦宅も当然に留守で、この広大な空間に自分一人だけが置き去りにされたような不安を覚えた。
 カップを空にして台所へ立とうとすると、再び電話が鳴った。ここ最近、電話が音を奏でるたびにドキッとする。すぐに父の容態急変を連想してしまうのだ。
「こんにちは、涼子です」
 義母とは異なり低く、ややかすれた声、亡くなった繭美の母の妹、芦川涼子だ。
 顧問弁護士の立場もあり、父が倒れてからは会社のお目付け役をしてもらっている。叔母とはいえ、まだ三十八歳。だから繭美は彼女を「涼子さん」と呼んでいた。
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 会社の近況報告を受け、父の容態を伝え終わると、
「繭美さん、あの女におかしなそぶりはない?」
 声をひそめて涼子は言う。
「あの女」とはもちろん義母の玲緒奈のことだ。彼女たちは会ってもほとんど言葉を交わさないし、涼子が玲緒奈を名前で呼ぶのを聞いたこともない。彼女は玲緒奈が嫁いできた時から敵意を抱いているようだった。
「おかしな素振りって……」
 二人の険悪ぶりは繭美の悩みのタネだ。どちらも頼りになる存在なので、彼女たちには仲良くして欲しいと思うのだが、なかなか上手くいかない。
「お義兄さんが入院したのをいいことに、遊びまわったりしてない?」
 涼子は忌々しそうに言った。
 彼女は弁護士として独立していて、事務員も雇っている。身近な生活に関する本も出版していて、やり手との評判だ。女の目から見てもなかなかセクシーだが、未だに独身を貫いていた。
「ううん、そんなことないわ。わたしと交代でお見舞いにも行ってくれるし、よくやってくれていると思う」
「そう……。まだ猫を被っているのね、あの女……」
「涼子さん!」
 繭美は声を大きくした。いくら義理でも母である。露骨に悪口を叩かれては、彼女も気分は良くない。
「あなたはまだ若いから気づかないでしょうけど、あの女には注意しなさい。前から言ってるけど、きっと近いうちにひと悶着あるわよ」
 姪の諌めを無視して彼女は続けた。職業がら弁は立つし、頭の回転も速い。口論ではとても勝ち目はない。
「何かあったらすぐ言いなさい。裸一貫で叩き出してやるから」
 玲緒奈も涼子を毛嫌いしていた。母の妹、顧問弁護士の立場で、家の内情にまで首を突っ込みたがるからだ。少しでも財産の分け前に預かりたいからに決まっている、玲緒奈はそう言ってはばからない。
「あの女は……」
 玲緒奈への誹謗、中傷が延々と続き、ようやく涼子が電話を切ってくれた時、繭美は疲労困憊していた……。

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