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金色の背徳 第24話

2009/02/27 21:56 

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 マンションから十メートルほど離れた所に車を止め、駿策は女弁護士を待っていた。さっきの電話もこの場所から掛けたのだ。
 もともと、今晩の都合が悪くなったという連絡自体、嘘であった。
 涼子の落胆を確認することによって、自分への傾斜を試すためだ。彼の想像通り、表面は取り繕っていたが、声の感じから彼女の気落ちはかなりのものだと悟れた。そこを狙って夜も更けた頃にもう一度連絡を入れたのである。
 いったん逃した餌が再び我が手に入るとなると、獲物はより深く貪欲に食いつくだろう。彼女の駿策への入れ込みの度合いも大きくなるというものだ。
 三回に一回はこんな駆け引きをしていた。放して食いつかせる、また放して食いつかせる。繰り返すうちに獲物は大きな蟻地獄に引きずり込まれていく……。
――あの身体はまだたっぷり蜜を蓄えているからな――
 飽くことを知らない涼子の肉体に、煩わしさを感じることもあるが、それもまた彼女の魅力のひとつと言えた。
 料理に例えるなら玲緒奈は河豚だ。すこぶる美味、それでいてあっさりしたところもある。一方で体内に猛毒を含んでいるため、調理法を間違えれば、こちらがやられる恐れもある。
 甘く、溶けてしまいそうな繭美はアイスクリームだ。それ一品では満腹にはならず、今のところはまだデザートの域を出ない。
 涼子はビフテキだろう。熱く、こってり脂ぎっていて、上手いし栄養もある。しかし高級品には違いないが、毎日食いたいとは思わないところなどがピッタリだ。
 繭美には遅くなると伝えてあったし、玲緒奈は会社の取締役会に出席するようだ。時間を気にする必要はなかった。
 約束の時間の五分ほど前になると、涼子の姿がエントランスの照明に浮かんだ。膝上二十センチはある黒いミニスカートに白いブラウス、そして薄手の黒い上着を腕に抱えている。今から仕事先にでも向かうような装いだ。それが彼女の流儀なのだろう。
 駿策の車を目に止めると、小走りで駆け寄ってきた。
「ごめんなさい、待たせちゃって」
 職業柄、時間に几帳面なのはお互い様だ。
「いえいえ、僕も今着いたところですから」
 艶っぽい香水の匂いが鼻をくすぐる。スカートからたっぷり伸びた太もも、ブラウスの下に隠された魅惑の膨らみからも堪えられない色気を発散していた。

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「嬉しかったわ、電話もらえて」
 はにかみながら俯きかげんで言う。熟れた牝であることを主張する肉体とアンバランスな仕草、このあたりも彼女の魅力だろう。
「僕も待ち遠しかったです」
 すぐにでもむしゃぶりつきたい気持ちを抑え、駿策は車を走らせた。夜の街が窓の外で流れていく。
――ミイラ取りがミイラになったら許さないわよ
 玲緒奈の忠告が思い出された。
 抱いた直後は満腹感で一杯になるのだが、三日も会わないと無性に抱きたくなる、それが涼子の肉体だった。玲緒奈と繭美、この二人だけでは満たされないものを彼女は与えてくれる。何とも不思議な存在だ。
「どこに連れて行ってくれるの?」
 熱っぽい視線に彼の横顔が火照った。
「内緒です。ちょっと変わった所」
 初めは一時の遊びのつもり、玲緒奈との計画のために涼子を抱いた。思惑通りに、彼女今では心身ともに駿策の虜だ。しかし涼子ほどではないにしろ、彼の方でも女弁護士に弾かれ始めているのを否定できない。玲緒奈や繭美と比べたらどうかと問われると答えに窮するが、絶ちがたい魅力を備えていることは確かだ。
「さっきまでヤケ酒飲んでたのよ、あなたに振られちゃったから」
 シフトレバーを握る駿策の手に、スベスベした指を絡めてくる。
「玲緒奈さんの様子はどうです?」
 涼子の指先を弄びながら、駿策は話を変えた。
「せっかく二人きりなんだから、あの女の話はやめましょうよ」
「でも知りたいですよ。先生と僕とは共犯者なんですから」
 軽く太ももに手を這わせた。
「共犯者……、そうね」
 心地よさげに涼子はうなずいた。目の前に男の肉体という餌をぶら下げれば、飢えた熟女ほど従順だった……。

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